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ローカライゼーション

 

 

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David Budzevsk

Senior Vice President,

Product Management, 
Merchant Cloud

国内デビットカードの成長を理解する

想定読了時間3分· 2024年

 

 


Woman paying at cafe

ナイジェリアでの新しい国内カードスキーム

今月初め、ナイジェリア中央銀行は新たな国内カードスキーム「AfriGo」を立ち上げ、拡大する決済イノベーターのリストに新たな国内カードネットワークを追加しました。BNPL(後払い決済)や電子ウォレットなど、各チャネルで多様な決済手段が乱立するという既に混雑した環境の中で、加盟店や銀行が単一市場向けの決済手段を無視し、より認知度が高く大規模なユーザーベースを持ち地位が確立されたグローバルプレーヤーに注力するのは自然な流れです。



利用できない決済ブランドがほとんど無い決済ゲートウェイであるMerchant Cloudは、グローバルな銀行パートナーやお客様に対し、現地消費者の支払い嗜好を軽視しないよう助言しています。なぜなら、それが事業拡大計画の成否を左右する可能性があるからです。多くの地域にとって、国際決済手段のポートフォリオに国内カードネットワークを追加することは、現地の決済ニーズを満たす上で決定的に重要です。

Woman holding credit card on laptop

国内デビットスキームの成長と進化は消費者の期待の反映

 

国内カードスキームは決済エコシステムにおいて新しいものではありません。オーストラリアのeftposは1984年から運用されており、現在では5,000万枚以上のカードが市場に流通しています。国内カードネットワークが国境を越えて拡大する動きも見られます。中国の中国銀聯(中国外ではUnion Payとして知られる)は2004年に国際市場へ進出し、現在ではアジア太平洋地域(中国国外で1,330万の加盟店)で利用されています[1]。



世界中でローカル化の取り組みが加速しており、Mastercardが2022年に追跡した62市場のうち90%で、1月から12月にかけてローカル化の活動が増加しました[2]。



国内カードスキームの世界取引量に占める割合はわずか12%ですが、調査によると、複数の大規模市場では国内スキームへの選好が高まりつつあり、調査の中で言及されている一部の地域では国際スキームよりも広い受け入れネットワークを持つことが確認されています。タイでは、国内決済ネットワークITMXが2020年に9,600万件以上の取引を処理し、取引量では前年比60%の成長を記録しました。特に中東およびアフリカでは、国内デビットスキームが88%の加盟店で受け入れられており、圧倒的に高い普及率を誇ります[1]。



市場が限定した地域に集中しているとは言え、国内カードスキームには依然として大きな成長機会があります。国境を越えた拡大に加え、国内カードスキームは革新も続けています。最近の調査では、調査対象の国内決済スキームの3分の2がイノベーションに投資していることが明らかになりました。計画されているイノベーションには、モバイルおよびタッチ決済への注力が含まれます。2021年にはタッチ決済取引が全体の7%を占めており、過去数年から徐々に増加しています[1]。

 

Merchant Cloudは、MEEZA、China Union Pay、Mada、RuPay、ITMXなどの国内ネットワークを含む30種類以上の異なる決済方法をサポートしています

Woman paying with card on phone

銀行口座を持たない消費者とのギャップを埋める

 

世界的に店舗が再開され対面での買い物が戻りつつあるにもかかわらず、アナリストは2021年も現金利用の減少が続いていると指摘しています[3]。多くの発展途上国において、国内カードスキームは、銀行口座を持たない消費者が初めて現地のデビットカードや銀行口座を利用することでデジタル決済へ移行するための入口となり得ます。これにより、対応可能なeコマース市場を国内および国境を超えて拡大することができます。



国内決済ネットワークが全ての消費者のデジタル障壁を解決できる訳ではありませんが、一部の人にとっては国内カードから始めることで銀行利用への入り口となり、テクノロジーへの信頼を高め、他の決済手段を試すきっかけとなります。世界銀行の調査によると、国内カードスキームの導入は銀行口座を持つ消費者数の増加につながることが示されています。インドでは、銀行口座保有率が2011年の35.2%から2021年には77.5%へと上昇し、42.3%ポイントの増加となりました。

国内決済ネットワークで成功するための課題

国内決済への強い嗜好がある市場で成功することは、その国の要件や基準が絶えず変化するために、加盟店にとって管理が難しい場合があります。

多くの地域決済スキームでは、国内データはその国の内部でのみアクセスおよび保存されることが求められます。中国やインドを含む多くの国では、地域内での消費者データの管理と安全性を確保するため、データの国内処理要件が採用されています。これらの要件の項目は、データの保存方法、アクセス方法、トークン化などの決済手法に至るまで多岐にわたります。

国内処理要件への対応は、決済企業にとって地域における最も大きな投資の1つとなり得ますが、多くの場合、その投資の正当化は難しい場合があります。このような場合にこそ、Merchant Cloudのようなグローバルプレーヤーが、地域の規制や消費者ニーズへの充足ができるように顧客への支援を提供します。



当社は最近、サウジアラビア王国(KSA)の規制ガイドラインに準拠した新しい国内処理インフラの導入を発表しました。この取り組みは、決済業界で進む急速な進化を支援する当社の姿勢を示すものです。この投資により当社は、地域ニーズを充足できるローカライズされたソリューションの提供能力が強化され、業務能力の強化が進み、顧客はより容易にビジネス拡大と規制対応を行えるようになります。

拡大するエコシステム

 

国内決済ネットワーク戦略はすべての顧客ニーズに合致するわけではありませんが、その可能性を無視すべきではありません。国と地域における成長、そして国内デビットカード制度の進化は、いずれも新たな成長機会を示唆しています。

Merchant Cloudは、国境を越えたeコマース戦略に関するガイダンスを提供し、お客様のビジネス目標達成を支援します。複数の国内決済ネットワークにおける厳格な要件の統合や維持といった課題の多くは、9つの国内決済ネットワークおよび20以上のその他決済手段への単一の統合ポイントによって解決されます。

 


デイヴィッド・ブジェフスキー

プロダクトマネジメント担当シニアバイスプレジデント、Merchant Cloud

デビッドは、大幅な拡大運用が可能な製品ポートフォリオについての市場投入戦略、戦略的パートナーシップ、データ分析の、開発・管理・実行を担うグローバルチームを率いています。

デイヴィッド・ブジェフスキー