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低迷する世界経済の見通しにより、シンガポールのインフレ期待値低下
− MasterCardとシンガポール経営大学の共同調査: 平成25年1月29日 ペイメント・ソリューションで世界をリードするMasterCard Worldwide(本社:ニューヨーク州パーチェス、以下MasterCard)は、シンガポール経営大学のシム・キーブン金融経済大学院(以下SKBI)とMasterCardによるシンガポールにおけるインフレ期待値指数(SInDEx)の最新調査結果を発表しました。同調査結果によると、シンガポールの消費者は、世界的な景気後退がもたらすインフレの抑制効果によってインフレ率が低下すると考えていることがわかりました。 SInDExは、シンガポール経営大学(以下 SMU)のSKBIとMasterCardが共同で開発したもので、無作為に抽出したシンガポールの一般消費者約400名を対象に実施したオンライン調査の結果を基に算出しています。 同オンライン調査は、シンガポールの一般世帯における意思決定者の行動や心情を理解する上で役立つものです。四半期ごとに実施する同調査は、今回で6回目となり、2012年1月発表以来、公式指数として発表しています。SInDExは、SMU SKBIのオーロビンド・ゴッシュ(Aurobindo Ghosh)博士とジュン・ユウ(Jun Yu)教授、およびMasterCardが共同で開発したものです。 2012年12月に実施した最新の調査結果からは、向こう1〜5年間の経済変数について、消費者の知覚価値に、ある一定の傾向を見出すことができました。 2012年9月と12月の調査を比較すると、消費者は向こう1年間のインフレ率が減速傾向にあると考えていることがわかりました。向こう1年間のインフレ期待値は、9月調査時点で4.57%に対して、12月の調査では4.37%とわずかに低下し、同様に、向こう1年間のインフレ期待値の加重総合指数であるSInDEx1も9月時点の4.57%から、4.4%に低下しました。 向こう5年間の長期的インフレ期待値も、9月の5.56%から12月には5.21%に低下しました。同様に、向こう5年間のコアインフレ率(住居費と自家用車所有経費を除く)も5.20%から4.84%へとわずかに下落しました。 その結果、2012年12月時点でのSInDEx5(向こう5年間のインフレ期待値指数)も4.97%と、同年9月調査時点の5.24%と比べ低下しました。 ![]()
SInDExの共同開発者の一人であるSMU SKBIのオーロビンド・ゴッシュ(Aurobindo Ghosh)博士は次のように述べています。 過去1年の間、シンガポール金融管理局(MAS)が発表した民間エコノミスト調査(SPF)では、直近の調査で2012年のインフレ率は4.7%であり、直前の四半期のSInDExのインフレ期待値(向こう1年間のSInDEx1総合指数4.4%)に漸近するような動きを示しています。しかも、SInDEx調査はSPFの全ての結果が揃った後に実施されています。中期的には、世界経済の混乱にもかかわらず、SInDEx調査結果はシンガポールの一般世帯の認識がいかに現実に即したものであるかを示すものであり、豊富なデータや市場に関する知見を有しているエコノミストによる予測よりも、SInDExが一般世帯の認識を上回るのは難しいと思います」 MasterCard Worldwideのグローバル経済アドバイザーを務めるユワ・ヘドリック-ウォン(Yuwa Hedrick-Wong)博士は次のように述べています。「世界経済は低調な回復傾向が続いています。世界の需要を反映する国際貿易の伸びは弱く、輸出依存型の国が多いアジア/太平洋地域の主要市場にとっては厳しい外部環境です。シンガポールは、貿易中心の小国開放経済であることから、内需をてこに成長を目指すのは難しい状況となっています。したがって、シンガポールにとって、アジア地域さらには世界の金融および富裕層向けサービスのハブとして国際的競争力を維持することが、何よりも重要です。こうした状況の中、物価全般のインフレ上昇、とりわけ賃金インフレの上昇が、影響を及ぼすので、SInDExは政策推進において適切なバランスをとる上で欠かせない手がかりとなっています」 調査方法本調査では、約400名の一般消費者からオンラインで収集したデータに基づいて、向こう1年間のインフレ期待値を示すSInDEx1と、向こう5年間のインフレ期待値を示すSInDEx5という二つの指数を算出しています。調査対象者の抽出には性別、年齢、在留資格に基づく割り当て抽出法を用い、対象者の代表性を確保しています。なお、ジャーナリズムやマーケティングなどの特定の分野の労働者は対象から除外し、消費動向や期待値に関する質問項目への回答に対する影響を回避しています。
シンガポール経営大学(Singapore Management University)についてシンガポール経営大学(SMU)は、世界水準の調査研究と優れた教育で国際的に評価の高い、アジアを代表する一流大学です。設立は2000年で、世界規模の影響力を持ち得る最先端の研究を行うこと、そして知識集約型経済で活躍できるような、幅広い視点を持ち、創造性豊かで起業家精神旺盛なリーダーを輩出することを使命としています。同国内の他校に先駆けて導入された、最新技術を駆使したインタラクティブな少人数・ゼミ形式での教育は、今も同校の比類なき優秀性を示す特色となっています。 学生数は約8,000名で、会計、李光前商学院(Lee Kong Chian School of Business)、経済学、情報システム学、法学、社会科学の6つの学部があり、経営その他の分野で学士課程、修士課程、博士課程の幅広いコースを開設しています。 SMUは、グローバル社会に関連するアジアの諸問題を取り上げた、影響力のある綿密な学際的研究に力を入れており、その研究機関や研究拠点を通じて、海外の著名な研究者や、企業・公的部門のパートナーとの連携を深めています。また、シンガポール経済のニーズに合ったプロフェッショナル・ビジネスマンを養成するためのエグゼクティブ向け一般・専門教育も実施しています。ウォートン・スクール、カーネギーメロン大学、ペンシルベニア大学、シカゴ大学ブースビジネススクールなど、世界の一流大学と緊密な協力関係を結んでおり、さまざまな共同研究を通じて学術・研究分野での実力を如何なく発揮しています。最新の設備を備えたキャンパスはシンガポールの中心部に位置しており、実業界や外部のコミュニティとの戦略的な関係強化にも力を入れています。 シム・キーブン金融経済大学院(Sim Kee Boon Institute for Financial Economics)についてシム・キーブン金融経済大学院(SKBI)は2008年7月にシンガポール経営大学に開設され、シンガポールおよびアジア経済と戦略的関連性のある、金融経済学や金融計量経済学分野を中心とした研究を行っています。SKBIは、学術研究施設として中心的役割を果たすとともに、産業界における金融経済学の応用や実用面での展開を強力に推し進めており、アジアの金融ハブを目指すシンガポールの経済活動への貢献は多大なものがあります。 SKBIには、定量財務分析を行う4つのリサーチセンターがあり、金融業界で働く人のためのトレーニングコースを開設しています。SKBIは、金融経済学と金融計量経済学の分野における世界トップレベルの研究者や主要な国際機関や実業界のエキスパートと連携して研究を行っています。 MasterCard WorldwideについてMasterCard(NYSE:MA)は、現金に代わる支払い手段の提供や技術開発を通じて、最速のペイメント・プロセシング・ネットワークを運用し、世界210を超える国や地域の生活者、金融機関、マーチャント、政府、企業を繋いでいます。多くの人にとってショッピング、トラベル、事業経営、財務管理など日々の商取引がよりシンプルで、安全かつ効率のよいプロダクト及びソリューションを提供しております。詳細はwww.mastercard.co.jpをご覧ください。MasterCardのニュースをフォローするにはTwitterで@mastercardnewsへご登録いただくか、公式ブログCashless Conversations Blog(英語)、Newsroom(英語)をご覧ください。 |
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