ペイメント・ソリューションで世界をリードするMasterCard Worldwide(本社:ニューヨーク州パーチェス、日本地区プレジデント:ロバート・R・ルートン、以下MasterCard)は本日、最新の世界の消費支出に関する調査結果を発表いたしました。これによると、消費支出の中心が欧米からアジアへと移行するに伴い、今後5年間は新興市場の消費者が先進市場の消費者に代わって世界経済における価値創出と成長をけん引する見通しです。
MasterCardが発表した最新のInsightsレポート「新しい世界経済における消費支出の見通しと価値創出(Consumer Spending Outlook and Value Creation in the New Global Economy)」によると、2012年から2016年に新興市場1 における消費支出は年平均で1兆2,000億ドル増加しますが、先進市場2 での増加は7,000億ドル前後にとどまる見込みです。東欧の発展に大きく寄与する過渡的市場(transitional market)3 での増加は950億ドルになります。
[ 1 中国、インド、ブラジル、ロシア、南アフリカ、トルコ、メキシコ、ナイジェリア、エジプト]
[ 2 アメリカ、日本、オーストラリア、韓国、香港、シンガポール、イギリス、オーストリア、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スウェーデン]
[ 3 ベラルーシ、ブルガリア、チェコ、グルジア、ハンガリー、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、ウクライナ]
本レポートは、特に市場経済における消費と価値創出の関係に焦点を当て、世界の消費支出の変化が企業に与える経済的影響を調査したものです。
MasterCard Worldwideのグローバル経済アドバイザーを務めるユワ・ヘドリック-ウォン(Yuwa Hedrick-Wong)博士は、「製品やサービスの開発に必要な投資を行った企業が、その分に見合った価値を創出できたかどうかは、最終的には消費者の需要によって決まります」と述べています。
2008年から2016年までの家計消費の推移を見ると、世界の消費支出における家計消費のシェアは、先進市場が77.4% から58.3% に縮小し、新興市場は19.5% から38.7% へと拡大する見込みです。過渡的市場のシェアは、変わらない見通しです。これらの3市場が、世界の消費支出の大部分を占めています。
自由裁量支出においては、2000年から2008年までは、先進市場が世界経済の88.2%を占め、新興市場は 9.2%、過渡的市場は2.6%にとどまっていました。
しかし今後5年間で、自由裁量支出の増加における先進市場と新興市場の割合はほぼ同等になる見込みです(順に49.0% と47.8%)。この変化は企業に大きな影響を与えるでしょう。
ヘドリック-ウォン博士は、「これは画期的な出来事です。歴史上初めて、新興市場の消費者が先進市場の消費者と同等の価値を創出する可能性が高くなりました」と述べています。
本レポートによると、新興市場における家計消費の規模は、2008年は先進市場の4分の1でしたが、2016年までに約3分の2になる見込みです。
また、新興市場では15歳〜65歳の「能動的消費者(active consumer)」の人口は、増加し続けますが、先進市場では変化がない見込みです。若年消費者層の影響力は、技術的なトレンドや情報、マーケティングチャネルを活用する上で非常に重要になります。
ヘドリック-ウォン博士は、さらに次のように述べています。「数年以内に、新興市場が主導権を握ることになるでしょう。そうなれば、技術革新を後押しするのも新興市場の消費者になるでしょう。これにより、新興市場の消費者が価値創出をけん引していくことになります。消費者の市場の需要力学が変化すれば、世界に事業展開するすべての企業が影響を受けます。なぜなら、市場経済において、消費が価値創出の要となるからです」
*Insightsレポート「新しい世界経済における消費支出の見通しと価値創出(Consumer Spending Outlook and Value Creation in the New Global Economy)」はこちらから詳細(英文のみ)をご覧いただけます。
MasterCard Worldwide Knowledge Platformについて
MasterCard Worldwide Knowledge Platformは、MasterCardが独自の調査とアドバイザリー・サービスを通して、世界経済の成長ダイナミクスと消費市場の進化に対する新しい視点を確立し、公表しているものです。
MasterCardはInsightsシリーズのほか、消費市場や消費支出の動向を含む一連の調査を実施しています。なかでもInsightsレポートは、地域と世界という両方の視点から経済ダイナミクス、景気、政策を分析しています。消費市場に関しては継続的に「景気動向についての消費者意識調査(MasterCard Worldwide Index of Consumer Confidence)」を実施しており、2011年には「世界渡航先ランキング(MasterCard Worldwide Index of Global Destination Cities)」を開始しました。季節的な消費支出、購入優先度、新しいペイメント・プロダクトおよびサービスの利用状況についても、定期的な調査を実施しています。
MasterCard Worldwide のプロフェッショナル・サービス部門であるMasterCard Advisors(マスターカード・アドバイザーズ)は、世界の金融機関およびカード会社と加盟店に、ペイメントに特化したコンサルティング・サービスを提供しています。 MasterCard Advisorsでは、現金や小切手などあらゆる支払い形態を含めて国内の小売およびサービスの売上高を追跡するマクロ経済調査「SpendingPulse(スペンディングパルス)」レポートを定期的に発行しています。SpendingPulseレポートは現在、米国および英国で入手可能です。
MasterCardのグローバル経済アドバイザーを務めるユワ・ヘドリック-ウォン博士は、25年にわたり30ヵ国以上で国際的な経験を積んできました。経済アドバイザーとしてMasterCardのInsightsレポートを執筆し、編集長を務めています。著名なエコノミスト、政策顧問、学者、ビジネス戦略家が定期的に集まって協議、討論、情報共有を行うMasterCardのナレッジパネルの座長でもあります。
*MasterCard Worldwide IndexやInsightsレポートはwww.masterintelligence.com(英文、一部和文あり)にて詳細をご覧いただけます。
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