ニュース編集室

MasterCard景気動向についての消費者意識調査:
アジア/太平洋、中東、アフリカ地域の消費者が全体的に楽観傾向にある中で、
日本の消費者は依然として極めて悲観的

- 日本は同地域内の24市場のうち最も悲観傾向が強いことが明らかに-

平成21年12月17日

ペイメント・ソリューションで世界をリードするMasterCard Worldwide (本社:ニューヨーク州パーチェス、以下、MasterCard) は、アジア/太平洋、中東、アフリカ地域の24市場 *1 を対象に半期に一度実施している「景気動向についての消費者意識調査(MasterCard Worldwide Index™ of Consumer Confidence) 」の最新版の結果を発表いたしました。

 *1 調査対象の市場は以下の通りです。
(アジア/太平洋地域)日本、オーストラリア、中国(香港を除く)、香港、インド、インドネシア、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム
(中東地域)エジプト、クウェート、レバノン、カタール、サウジアラビア、アラブ首長国連邦
(アフリカ地域)ケニア、モロッコ、ナイジェリア、南アフリカ

今回の結果から、アジア/太平洋、中東、アフリカ地域の消費者は全般的に今後半年間の展望について楽観傾向にあるものの、日本の消費者は、今後半年間について極めて慎重かつ悲観的な展望を抱いていることが明らかになりました。

MasterCardが年に2回実施、発表している「景気動向についての消費者意識調査」は、本年度で17年目となる長期にわたるものであり、同地域において唯一の長い歴史をもった、景気に関する消費者意識の動向をはかる包括的な調査です。この最新の調査はアジア/太平洋、中東、アフリカ地域で2009年10月1日から11月9日にかけて、主要24市場において消費者計10,623人を対象に実施されました。

調査データは対面、電話、インターネットを使ったインタビューによって収集しています。「雇用」、「景気」、「固定収入」、「株式市場」、「生活の質」の5項目についての消費者信頼度を調査するもので、対象の国と地域の消費者が、今後半年間の自国の経済状態をどう見ているかを、指数によって総合的に評価しています。指数は信頼度において最も悲観的な(悪いと思う)場合は0、最も楽観的な(良いと思う)場合は100、中立的な(良くも悪くもないと思う)場合が50であり、指数が高いほど信頼度が高いことを示します。

日本の指数(24.4)は、半年前(21.5)および一年前(17.2)と比べると、若干回復してきているものの、アジア/太平洋、中東、アフリカ地域の中で、最も悲観傾向が強い市場となりました。地域全体の平均(66.3)と比べ、極端に低い数値となっています。今回は、日本が調査対象に加わって以来、全34回実施された調査の中で30番目に低い数値となっており、その傾向は依然と続いています。

日本の調査結果を個別の項目ごとにみると、「株式市場」(今回36.6、半年前27.3)と「景気」(今回34.2、半年前25.0)、「雇用」(今回23.6、半年前19.6)については半年前より改善しています。しかしながら個人の状況を反映する指標である「生活の質」(今回14.3、半年前13.5)や「固定収入」(今回13.5、半年前21.9)については、たとえわずかながら改善していても、極めて悲観的です。

一方、世界経済の回復に伴い、地域内の24市場のうち21市場において消費者の展望にその明るい傾向が反映されています。ベトナム(90.3)、ナイジェリア(89.4)、カタール(89.2)、アラブ首長国連邦 *2 (86.1)、中国(85)が最も楽観傾向が強い市場です。

 *2 この調査は、中東地域においてドバイ・ワールドの危機によるドバイショックが起きる前の2009年10月1日から11月9日にかけて実施されたものであり、その影響を反映しておりません。今日のアラブ首長国連邦における信頼度は、現在は大きく変化しているものと考えられます。

発展した市場では、消費者信頼度の回復が早い傾向にあり、最も大きく回復したのはアラブ首長国連邦(今回86.1、半年前29.6)でした。同じく前回の悲観傾向から大きく回復して楽観傾向に転じた市場は、シンガポール(今回79.4、半年前31.2)、ニュージーランド(今回69.7、半年前21.5)、オーストラリア(今回69.5、半年前24.1)です。この3市場については、特に「景気」と「雇用」の項目が顕著に改善しています。

アジア/太平洋地域でみると、全体の指数(今回66.3、半年前38.7)は改善しています。ベトナム(90.0)、中国(85.3)、シンガポール(79.4)は、同地域内でも特に高い消費者信頼度が反映された結果となっています。ほとんどの市場で、「雇用」における展望が回復をみせており、特にベトナムとシンガポールはこの項目において地域内で最も高い数値となりました。フィリピン(49.7)は半年前から今回にかけて中立的な展望にまで回復しており、特に「固定収入」の指数における改善がそれを後押ししています。

MasterCard Worldwide、アジア/太平洋地域の経済アドバイザーであるユワ・ヘドリック-ウォン博士(Dr. Yuwa Hedrick-Wong)は次のように述べています。「2009年の下半期に世界経済が安定し始め、とりわけアジア/太平洋地域においては早い回復がみられました。この最新の調査結果で、地域内全体の消費者信頼度が確かな復調傾向を示したことは、実際の経済における進展をそのまま映し出したものとなりました。

2008年から2009年初めにかけて急激に消費者信頼度が落ちこんだいくつかの市場においては、その回復も同様に急激なものでした。これ以上の経済上のV字回復が期待できない一方で、既にV字回復がみられた消費者信頼度においても同様のことが言えます。新たな消費者信頼度により、予備的な貯蓄の減少から消費が後押しされ、その影響で企業の展望も改善され、投資の促進につながります。これが、景気回復の勢いに弾みをつけるでしょう。」

 

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MasterCard Worldwide Index™ of Consumer Confidenceについて
MasterCardが実施しているMasterCard Worldwide Index of Consumer Confidenceは、過去17年間にわたり収集された合計20万件以上のインタビューによって得られた記録であり、アジア/太平洋地域においてその規模と歴史において他に類を見ません。

MasterCard Worldwide Index of Consumer Confidenceは、アジア/太平洋地域における最も包括的かつ歴史のある消費者意識調査です。同調査はその正確性により、同地域における消費者の意向を示す優れたバロメーターとして実績を重ねています。1997年6月のMasterCard Worldwide Index調査では、消費者意識の悪化が示されており、実際その1カ月後にタイの通貨危機がアジアの金融危機を引き起こしました。最近の例では、2003年6月の調査で香港の「雇用」の指数が20.0という低指数を示しましたが、実際2003年9月には失業率8%という報告が出ています。

本調査は1993年の第2四半期に調査を開始して以来、毎年2回実施されています。2004年から中東、アフリカ地域が調査対象に加えられました。現在調査の対象となる24の市場は、日本、オーストラリア、中国(香港を除く)、エジプト、香港、インド、インドネシア、ケニア、クウェート、レバノン、マレーシア、モロッコ、ニュージーランド、ナイジェリア、フィリピン、カタール、サウジアラビア、韓国、南アフリカ、シンガポール、台湾、タイ、UAE(アラブ首長国連邦)、ベトナムです。最新の調査は、22009年10月1日から11月9日にかけて実施され、中国とインドでは800サンプル以上、その他の市場では400サンプル以上をとり、消費者計10,623人から得た回答に基づいています。

MasterCard Worldwide Indexは、信頼度において最も悲観的な場合は0、最も楽観的な場合は100、中立的な場合が50であり、指数が高いほど信頼度が高いことを示します。「雇用」、「景気」、「固定収入」、「株式市場」、「生活の質」の5項目についての経済信頼度を調査し、対象の国と地域の消費者が、今後半年間の自国の経済状態をどう見ているかを、指数によって総合評価するものです。この調査は1年に2回、6月と12月に発表されます。同調査のサンプリングエラーは中国、インド、エジプト、南アフリカというサンプルの多い市場では±3%ポイント、その他の市場では±4%ポイントで、90%の信頼水準を誇っています。



MasterCardの一連の調査について
「家計における購入優先度調査(MasterCard Worldwide Index of Consumer Purchasing Priorities)」および「消費者の購買意欲回復度調査(MasterCard Worldwide Index of Consumer Purchasing Resilience)」は、アジア/太平洋、中東、アフリカ地域で実施しているMasterCard Worldwide Index調査の一環です。その他の主要な調査として、「景気動向についての消費者意識調査(MasterCard Worldwide Index of Consumer Confidence)」、「女性の社会進出度調査(MasterCard Worldwide Index of Women’s Advancement)」などを実施しています。

MasterCardはこれらの一連の調査以外にも、アジア/太平洋地域内におけるビジネス・ダイナミクス、金融政策、および規制関連の活動について継続的な調査を実施し、Insightsレポートとして2004年から70以上のレポートを発行しています。また、MasterCardはユワ・ヘドリック-ウォン博士(Dr. Yuwa Hedrick-Wong)の執筆による、アジア地域の消費者について考察した4冊からなる一連の書籍もJohn Wiley & Sons.社より発行しています。



MasterCard Worldwideについて
MasterCard Worldwideは、世界中の金融機関、数多くの企業、カードホルダー、加盟店をつなぎ、グローバルな商取引を推進しています。MasterCardは、フランチャイザー、プロセッサーならびにアドバイザーという役割を通して、ペイメント・ソリューションを提供し、毎年およそ210億に及ぶ取引をシームレスに処理するかたわら、カスタマーである金融機関およびカード発行会社や加盟店に対して業界をリードする分析やコンサルティングサービスを提供しています。MasterCard®、Maestro®およびCirrus®のブランドファミリーを通じてMasterCardは世界210を超える国や地域の消費者とビジネスに役立っています。詳細はホームページwww.mastercard.co.jpをご覧下さい。