ペイメント・ソリューションで世界をリードするMasterCard Worldwide (本社:ニューヨーク州パーチェス、在日代表ダグラス・W・ロレンツ、以下、MasterCard) は、アジア/太平洋、中東、アフリカ地域の21市場1を対象に半期に一度実施している「景気動向についての消費者意識調査(MasterCard Worldwide Index of Consumer Confidence) 」の最新版の結果を発表いたしました。今回の結果から、日本の消費者は2009年下半期の景気動向の展望について依然として極めて悲観的ではあるものの、前期から比べるとわずかに回復傾向にあることが明らかになりました。年に二回実施、発表している本調査は、本年度で17年目を迎える長期にわたるものであり、同地域において唯一の、長い歴史をもった景気に関する消費者意識の動向をはかる包括的な調査として消費者意識の指標となっています。
[ 1 調査対象の市場は以下の通りです:日本、オーストラリア、中国(香港を除く)、エジプト、香港、インド、インドネシア、クウェート、レバノン、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、カタール、サウジアラビア、韓国、南アフリカ、シンガポール、台湾、タイ、UAE(アラブ首長国連邦)、ベトナム ]
この最新の調査はMasterCardがアジア/太平洋、中東、アフリカ地域で2009年3月23日から4月18日にかけて、主要21市場において消費者計9,211人を対象に実施しました。調査データは対面、電話でのインタビューによって収集しています。「雇用」、「景気」、「固定収入」、「株式市場」、「生活の質」の5項目についての消費者信頼度を調査するもので、対象の国と地域の消費者が、今後半年間の自国の経済状態をどう見ているかを、指数によって総合的に評価しています。指数は信頼度において最も悲観的な(悪いと思う)場合は0、最も楽観的な(良いと思う)場合は100、中立的な(良くも悪くもないと思う)場合が50であり、指数が高いほど信頼度が高いことを示します。
日本の指数(21.5)は、調査対象の全市場の中でニュージーランド(21.5)と並んで最も低く、今後半年の展望について強い悲観傾向を示しており、一年前(29.0)の指数を下回る結果となりました。しかし、半年前(17.2)と比べると、わずかながら悲観傾向は回復しています。項目別にみると、「景気」(今回25.0、半年前13.5)、「株式市場」(今回27.3、半年前15.0)、「生活の質」(今回13.5、半年前12.4)の3項目については、前回調査時よりわずかに改善しています。しかし、「雇用」(今回19.6、半年前19.9 と「固定収入」(今回21.9、半年前25.5)については、前回よりも悲観的です。
中国(60.8)とインド(68.0)の消費者は今後半年間の景気動向について引き続き楽観的な傾向を示しました。その他に楽観傾向であった市場は、カタール(71.4)、南アフリカ(67.3)、サウジアラビア(67.1)、レバノン(64.4)、ベトナム(60.9)でした。
中でもインドは、半年前の63.9から今回は68.0に総合指数が上がった数少ない市場のひとつです。他に前回調査時より指数が上がった市場は、先述の日本(今回21.5、半年前17.2)、インドネシア(今回49.2、半年前38.5)、台湾(今回39.4、半年前32.1)でした。
MasterCard Worldwide、アジア/太平洋地域の経済アドバイザーであるユワ・ヘドリック-ウォン博士(Dr. Yuwa Hedrick-Wong)は次のように述べています。「世界経済危機のアジアへの影響は極めて大きく、ほとんどのアジアの市場において輸出が大きく減りました。中には2008年夏から2009年3月にかけて40%もの落ち込みをみせた市場もあります。現在、市況は不安定な状態であり、未来に何が潜んでいるか知れず先行きが極めて不透明です。アジア/太平洋地域では、消費者意識がより悲観的に沈んでいる市場と、世界的な景気の悪化にも負けずに楽観的である市場とで、両極端にわかれました。
とりわけインドは半年前から指数が上昇した点で突出しています。中国の消費者は一年前とくらべると指数は落ちているものの、依然として将来に確かな展望をもっています。ベトナムの消費者の展望もまた、一年前と比べて低くはありますが、楽観傾向です。また、注目に値するのは、インドネシアにおいて2007年以来初めて指数が悲観傾向から中立的に転じたことです。以上が、昨今の経済情勢下においても際立った結果を示した市場です。
これに対して、アジアの他の市場では消費者の展望はひきつづき悲観的なものでした。この明確な違いは、大部分は、各市場の国内経済の強さと、この世界経済不況の嵐を乗り切れるかどうかについての消費者の見解の違いを反映しています。それゆえ、中国、インド、ベトナム、インドネシアにおける2009年の実質的な経済成長がプラスであると見込まれていることは、驚くべきことではありません。事実、OECD諸国では3%と見込まれている今年の経済成長率をしのいで、日本を除くアジアで5%以上の成長が見込まれているのは、これらの市場のおかげなのです。以上の理由から、アジアは今年の成長率において世界の他の地域をリードしています。同様に、アジアよりは低いレベルではあるものの、中東も今年堅調な経済成長が見込まれています。それゆえに、エジプトとUAEを除く中東の主な市場において、消費者意識は楽観傾向を維持しています。」
アジア/太平洋地域
- アジア/太平洋地域における消費者信頼度の平均総合指数は38.7で、半年前の調査時の47.4、一年前の56.0と比較すると落ち込んでいます。しかしながら、この指数は、1997-1998年のアジア経済危機時における平均値である32.3は上回っています。
- 同地域全体としての消費者の展望は、半年前との比較において本指数を構成する5つの指標全てにおいて悪化しており、「雇用」 (今回30.3、半年前41.2)、「景気」 (今回38.7、半年前42.1)、「生活の質」 (今回39.2、半年前44.0) 、「株式市場」 (今回41.1、半年前45.5)、「固定収入」 (今回44.2、半年前64.3)となりました。
- アジア/太平洋地域の14市場のうち、中国、インド、ベトナムのたった3市場だけが2009年下半期の展望について楽観的でした。インド(68.0)がアジア/太平洋地域の中では最も高い指数であり、特に「固定収入」(70.0)と「生活の質」(74.5)において消費者が楽観傾向を示しました。
- 中国(60.8)、ベトナム(60.9)は2009年下半期の展望について楽観傾向を保っているものの、半年前(中国76.6、ベトナム88.1)と比べるとその傾向は弱まっています。
- アジア/太平洋地域の10市場は2009年下半期について悲観的な展望です。また、シンガポール(今回31.2、半年前62.3)、オーストラリア(今回24.1、半年前49.0)、香港(今回24.7、半年前41.8)は総合指数において大きな落ち込みを記録しました。インドネシアの消費者は悲観傾向から中立的な展望へと転じました(今回49.2、半年前38.5)。
中東およびアフリカ
- 中東、アフリカ地域における消費者信頼度の平均総合指数は53.9で、半年前の調査時の74.0、一年前の68.2と比較すると落ち込んでいます。また、この指数は、過去の指数の平均値である75.3も下回っています。
- 同地域全体としての消費者の展望は、半年前との比較において本指数を構成する5つの指標全てにおいて悪化しており、「雇用」 (今回54.7、半年前73.2)、「景気」 (今回53.1、半年前74.4)、「生活の質」 (今回54.4、半年前75.0)、「株式市場」 (今回40.0、半年前60.8)、「固定収入」 (今回67.4、半年前86.9)となりました。
- 同地域の7市場のうち、レバノン、カタール、サウジアラビア、南アフリカの4市場が2009年の下半期の展望について楽観的です。カタールが71.4と最も高い指数でした。レバノン(今回64.4、半年前69.1)、カタール(今回71.4、半年前76.2)、サウジアラビア(今回67.1、半年前72.4)、南アフリカ(今回67.3、半年前78.7)の4市場は全て依然として楽観的ではあるものの、半年前と比べると指数が下落しています。
- 同地域で最も悲観的であった市場はエジプト(今回32.3、半年前55.6)とUAE(今回29.6、半年前75.4)でした。エジプトとUAEの消費者の展望は、半年前との比較において本指数を構成する5つの指標全てにおいて落ち込みをみせています。
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MasterCardの一連の調査について
「景気動向についての消費者意識調査(MasterCard Worldwide Index of Consumer Confidence)」は、アジア/太平洋地域で実施しているMasterCard Worldwide Index調査の一環です。その他の主要な調査として、「家計における購入優先度調査(MasterCard Worldwide Index of Consumer Purchasing Priorities)」、「消費者の購買意欲回復度調査(MasterCard Worldwide Index of Consumer Purchasing Resilience)」、「女性の社会進出度調査(MasterCard Worldwide Index of Women's Advancement)」、「世界ビジネス都市度ランキング(MasterCard Worldwide Centers of Commerce)」、および「世界ビジネス都市度:新興市場ランキング(MasterCard Worldwide Emerging Markets Index)」などを実施しています。
MasterCardはこれらの一連の調査以外にも、アジア/太平洋地域内におけるビジネス・ダイナミクス、金融政策、および規制関連の活動について継続的な調査を実施し、Insightsレポートとして2004年から60以上のレポートを発行しています。
*これら一連の調査やレポートはMasterCardの業績を示すものではありません。
*MasterCard Worldwide IndexやInsightsレポートはwww.masterintelligence.com (英文)にて詳細をご覧いただけます。
MasterCard Worldwide Index of Consumer Confidenceについて
MasterCardが実施しているMasterCard Worldwide Index of Consumer Confidenceは、過去17年間にわたり収集された合計20万件以上のインタビューによって得られた記録であり、アジア/太平洋地域においてその規模と歴史において他に類を見ません。
MasterCard Worldwide Index of Consumer Confidenceは、アジア/太平洋地域における最も包括的かつ歴史のある消費者意識調査です。同調査はその正確性により、同地域における消費者の意向を示す優れたバロメーターとして実績を重ねています。1997年6月のMasterCard Worldwide Index調査では、消費者意識の悪化が示されており、実際その1カ月後にタイの通貨危機がアジアの金融危機を引き起こしました。最近の例では、2003年6月の調査で香港の「雇用」の指数が20.0という低指数を示しましたが、実際2003年9月には失業率8%という報告が出ています。
本調査は1993年の第2四半期に調査を開始して以来、毎年2回実施されています。2004年から中東、アフリカ地域が調査対象に加えられました。現在調査の対象となる21の市場は、日本、オーストラリア、中国(香港を除く)、エジプト、香港、インド、インドネシア、クウェート、レバノン、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、カタール、サウジアラビア、韓国、南アフリカ、シンガポール、台湾、タイ、UAE(アラブ首長国連邦)、ベトナムです。最新の調査は、2009年3月23日から4月18日にかけて電話およびインタビュー形式で実施され、各国の中・高所得者層の中から中国、エジプト、インド、南アフリカ市場では600サンプル以上、その他の市場では400サンプル以上をとり、合計9,211人から得た回答に基づいています。
MasterCard Worldwide Indexは、信頼度において最も悲観的な場合は0、最も楽観的な場合は100、中立的な場合が50であり、指数が高いほど信頼度が高いことを示します。「雇用」、「景気」、「固定収入」、「株式市場」、「生活の質」の5項目についての経済信頼度を調査し、対象の国と地域の消費者が、今後半年間(例、2009年7月から12月まで)の自国の経済状態をどう見ているかを、指数によって総合評価するものです。この調査は1年に2回、6月と12月に発表されます。同調査のサンプリングエラーは中国、インド、エジプト、南アフリカというサンプルの多い市場では±3%ポイント、その他の市場では±4%ポイントで、90%の信頼水準を誇っています。
MasterCard Worldwideについて
MasterCard Worldwideは、世界中の金融機関、数多くの企業、カードホルダー、加盟店をつなぎ、グローバルな商取引を推進しています。MasterCardは、フランチャイザー、プロセッサーならびにアドバイザーという役割を通して、ペイメント・ソリューションを提供し、毎年およそ210億に及ぶ取引をシームレスに処理するかたわら、カスタマーである金融機関およびカード発行会社や加盟店に対して業界をリードする分析やコンサルティングサービスを提供しています。MasterCard®、Maestro®およびCirrus®のブランドファミリーを通じてMasterCardは世界210を超える国や地域の消費者とビジネスに役立っています。詳細はホームページwww.mastercard.co.jp をご覧下さい。
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