ニュース編集室

MasterCard、「女性の社会進出度」調査の最新結果を発表
日本の「女性の社会進出度」は低下傾向に

− 平均以上の収入を得ていると認識している女性は昨年より減少 −

平成21年2月27日

MasterCard Worldwide(本社:ニューヨーク州パーチェス、以下MasterCard)は本日、MasterCard Worldwide Index 「女性の社会進出度」調査結果を発表しました。日本における女性の社会進出度の総合指数はアジア/太平洋地域の中でも低く、2008年の63.37から今年は54.53に下落しました。本調査はMasterCardが毎年行っているもので、今年で5回目となります。

日本における今年の調査結果の下降傾向は、主として女性の間で昨年に比べて自分の収入が「平均より高い」と感じている人が昨年は男性100人当たり68人であったのに対し、2009年は33人と大幅に減っていることに起因しています。また、2008年に自分の役職が「管理職である」と感じている女性の数が男性100人当たり25人であったのに対し、2009年は24人とわずかに減少しました。一方、「雇用市場への参加」および「学歴」においては、それぞれ昨年とほぼ同水準で、「雇用市場への参加」は72人、「学歴」は89人という結果になりました。

アジア/太平洋地域の14の市場1を対象に行った本調査において、同地域の女性の社会進出度の総合指数は2008年の71.6から今年は72.4とわずかに上昇しました。オーストラリアが96.1と最も高く、続いてタイが91.5、ニュージーランドが90.5となっています。

[ 1 調査対象の市場:オーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、日本、韓国、マレーシア、ニュージーランド、フィリピン、シンガポール、台湾、タイ、ベトナム ]

本調査によると、シンガポールでは自分の役職が「管理職である」と感じている女性の数は男性100人当たり86人を占めており、アジア/太平洋地域で最も高くなっています。2位は中国の75人 で3位はオーストラリアの74人です。

自分の収入が「平均より高い」と感じている女性は、引き続きシンガポールで最も多く、男性100人当たり98人がそのように認識しており、オーストラリア(92人)、タイ(83人)が続いています。

女性の社会進出度調査(MasterCard Worldwide Index of Women's Advancement)は、社会経済学の観点から、アジア/太平洋の14市場の男女を「雇用市場への参加」、「学歴」、「管理職」、「平均収入」の4項目について比較し、女性の社会進出度を図る調査です。指数は、それぞれの市場において、女性がどのくらい男性と同等の立場にいるかを示しています。スコアが100以下の場合は男性優位の男女不平等を表し、100以上は女性優位を表します。スコア100が男女平等を意味します。

「雇用市場への参加」、「学歴」は労働市場、高等教育における男女の参加比率を表したもので、各国の統計局のデータを基にしています。「管理職」、「平均収入」は調査データに基づいており、自分が管理職にあるかどうか、収入が平均を上回っているかどうかについての男女の回答者の認識を計っています。これらの主観的な項目は、回答者がそれぞれの職場における自分の立場をいかに肯定的に、あるいは否定的に捕らえているかの指針となります。

今回の調査結果の主な傾向は以下の通りです:

アジア/太平洋地域(14市場)

  • オーストラリアは総合指数が最も上昇して首位となり、続いてタイ、ニュージーランド、シンガポール、中国が上位を占めました。一方、同地域の他の市場は下降傾向となりました。
  • 最も激しい落ち込みを見せたのはフィリピンで、台湾、韓国、日本が続いています。
  • 「学歴」において最も指数の高かったのはニュージーランドで、男性100人当たり154人が高等教育を受けています。続いてオーストラリアでは132人、マレーシアでは131人でした。
  • 女性労働人口の割合が最も大きい市場はベトナム(男性100人当たり94人)で、2位がニュージーランド(89人)、3位がタイ(88人)です。
  • 同地域の14市場のうち9市場において、50%以上の女性が自分を家計における意思決定者であると回答しています。この傾向が最も強かったのはタイの77.8%で、韓国74.4%、中国73.2%、ベトナム68.8%、インドネシア59.6%、フィリピン57.6%、日本54.4%、台湾54.2%、ニュージーランド50.5%でした。
  • MasterCardの「景気動向についての消費者意識調査」では、同地域の7市場(香港、インド、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、ベトナム)において、女性は男性に比べて今後6ヵ月間の見通しについて楽観傾向にあることがわかりました。

MasterCard Worldwideのアジア太平洋及び中東、アフリカ地域コミュニケーション担当のヴァイスプレジデント、ジョージェット・タン(Georgette Tan)は次のように述べています。
「MasterCardの『女性の社会進出度』調査は今年で5回目になりますが、日本における指標は全体的にも各項目においても興味深い推移をたどっています。総指数は昨年と比べると下降していますが、日本人女性の50%以上が家計における意思決定者であると感じていることは心強いことです。これはオーストラリアやシンガポールといった市場よりも高い数値です。女性セグメントはビジネスの上でも重要な位置を占めており、MasterCardがこうした洞察を提供することで、企業が同セグメントについて理解を深め、この重要なターゲットグループへの働きかけを行う際の一助となれば幸いです。」

MasterCardは、旅行・観光業界において働く女性を対象に、リーダーシップスキルを研鑽し、潜在能力を十分に認識してもらうことを目的に2006年から実施している「U21Global 旅行・観光業界の女性向け奨学金プログラム」などの活動を通じて、女性に対する支援を続けます。本プログラムはU21Globalの経営管理学修士課程の中から与えられるコースで、ノッティンガム大学のツーリズム&トラベルマネジメントコースの修士号を取得する単位としても認められるものです。

MasterCardはアジア/太平洋地域、中東、アフリカ地域における女性セグメントにより深い理解を得るため、多大な資源を投入しており、定期的に女性消費者への洞察やトレンド調査を発表しています。

 

2009 MasterCard Worldwide Index「女性の社会進出度」指数

【アジア/太平洋地域】
国名 2006年 2007年 2008年 2009年
日本 59.8 60.7 63.4 54.5
オーストラリア 96.1 83.9 79.1 96.1
中国 88.3 81.5 73.3 82.3
香港 77.4 80.8 81.7 76.5
インド` N/A 39.1 39.4 37.8
インドネシア 69.2 61.0 66.4 62.7
韓国 61.4 61.6 57.7 45.2
マレーシア 92.9 71.3 76.0 69.9
ニュージー
ランド
90.1 96.5 80.0 90.5
フィリピン 92.8 89.2 88.0 70.4
シンガポール 86.6 78.7 78.1 88.3
台湾 77.2 86.8 76.0 60.3
タイ 79.6 77.2 78.4 91.5
ベトナム 67.4 68.6 69.2 65.9
地域全体 79.0 73.8 71.6 72.4

 

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MasterCard Worldwide Index™について

MasterCard Worldwide Index 「女性の社会進出度調査」は、MasterCardがアジア/太平洋地域の14の市場を対象に継続して実施している調査・分析レポートの一つです。その他のMasterCard Worldwide Index調査には、MasterCard Worldwide Index「景気動向についての消費者意識調査」、MasterCard Worldwide Index 「家計における購入優先度調査」、MasterCard Worldwide Index「世界ビジネス都市度ランキング」、MasterCard Worldwide Index「新興市場ランキング」などです。また、MasterCardは、インサイツレポート(Insights Report)として、アジア/太平洋地域の経済・経営環境、金融政策、規制関連活動について調査研究の実施とその分析結果の共有に取り組んでいます。2004年以降60以上のレポートが発行されています。
これらのレポートはwww.masterintelligence.com (英文)にてご覧いただけます。


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