ニュース編集室

MasterCard、世界の新興市場の
長期的な成長をけん引する65都市を調査する
「世界ビジネス都市度:新興市場ランキング」を発表

- アジア/太平洋、中東、アフリカの新興都市がランキングの60%近くを占める-

平成20年10月23日

MasterCard Worldwide (本社:ニューヨーク州パーチェス、以下MasterCard) は、MasterCard Worldwide Center of Commerce Index™「世界ビジネス都市度ランキング」の最新版である、「新興市場ランキング」の結果を本日発表いたしました。IMF(国際通貨基金)によると、主に新興市場が先進国市場と比較して12:1という前例のない比率で世界経済をけん引しており、新興市場は投資とビジネスの拠点としてその重要性を増してきています。

本調査はMasterCardが行ったもので、ビジネス環境、政治状況、経済成長、生活の質、知識創造に関連した8つの機軸に沿って、世界30を超える新興市場を牽引する65の都市について洞察し、将来的な成長地域としての可能性を際立たせる国際的および地域的な経済動向を提供するものです。

MasterCard Worldwideグローバル・マーケット責任者のウォルト・マクニー(Walt Macnee)は「世界ビジネス都市度:新興市場ランキングは、65の新興都市の評価と各都市が世界の商取引において増している重要性を測定することで、MasterCardのカスタマーであるカード会社/金融機関が将来、新しい市場機会を見極めることを支援する、価値のある洞察を提供することに注力いたします」と述べています。

ランクインした新興市場都市の60%近くがアジア/太平洋、中東、アフリカに集中しており、なかでも中国の都市が大きな存在感を示しました。中国は15都市がトップ30に、4都市がトップ10に入っています。上海がすべての新興市場の中で1位に復活したほか、続く2位に北京、6位に広州、10位に深圳が入っています。中国経済が今回の都市ランキングの要となっただけでなく、時代を先取りした先進都市である上海は今や国際的な経済活動の拠点として重要な都市となっています。

またトップ10に選ばれた都市(添付資料)が属する国をみると、1位の上海、2位の北京を擁する中国をはじめとして、アジア、東ヨーロッパ、ラテンアメリカの各地域の7か国に広がっています。このことが、多様でそれぞれに異なる強みと弱みを持つ都市であっても、重要な商取引の中心地となる可能性があることを浮き彫りにしています。

主な調査結果:

  • 中国の都市は、経済および商取引の環境、経済の成長と発展、交易の容易さに関する機軸でトップ10に入っており、教育水準およびITの接続性の機軸ではトップ10を独占しました。
  • ブダペストは冷戦後、東欧諸国の都市の中で真っ先に西側諸国との通商を始めたことが幸いし、総合第3位となりました。
  • 南アフリカからは、ブラジル、ロシア、インド、中国(BRICs)以外の国としては最も多くの都市がランク入りし、世界市場の中でアフリカが成長期に入ったことを示唆しました。
  • ラテンアメリカでは2都市(サンティアゴとメキシコシティ)がトップ10入りし、ブラジルから5都市がトップ50に入りました。

MasterCard Worldwideアジア/太平洋地域経済アドバイザー ユワ・ヘドリック-ウォン博士(Dr. Yuwa Hedrick-Wong)は、「世界経済が困難な時期に入っている今、新興市場はグローバル経済の成長にとって重要極まりない存在となっています。新興市場ランキングは世界の商取引の次の局面をけん引する都市の興味深い洞察をもたらし、ビジネスの拡大を図る上で重要となる、多様な個性に焦点をあてるものです。アジア/太平洋、中東、アフリカ(APMEA)地域の都市がランキングの60%近くを占めていることから、同地域は企業が海外進出を図るにつれ、利益を得る方向にあります」と、述べています。

経済学、社会学、都市学の専門家9人の調査パネルによる本調査は、世界の主要都市がグローバルな商取引にどれだけ貢献しているかを比べた世界ビジネス都市度ランキングのプログラムの一環として実施いたしました。

「世界ビジネス都市度:新興市場ランキング」の詳細はwww.mastercardworldwide.com/insights(英文)でご覧いただけます。(当レポートの日本語版は現在準備中です。ご入用の場合はリリース末にございます問い合わせ先までお問い合わせください。)

調査結果の概要

アジア/太平洋、中東、アフリカ地域

アウトソーシング受託大国のインドは中国に次ぐ勢力に:インドは、金融市場に関連する重要な機軸で1位に輝いたムンバイをはじめ、8都市がランク入りしました。これは中国に次いで最も多い数字です。セキュリティとリスク、交易の容易さに関する指標で高得点を獲得するなど、今回のランキングには、自動車製造と映画製作の分野で世界的な中心地に成長したチェンナイをはじめとするインドの都市の主導的な地位が反映されています。

アフリカ大陸への玄関口、南アフリカの躍進:南アフリカはBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)以外の国としては最も多くの都市がランク入りを果たし、強い存在感を示しました。アフリカが西洋諸国の製品、サービス、企業に対して門戸を開き始めていることが反映された結果といえるかもしれません。新しいビジネスチャンスのある注目すべき場所だということは明らかです。

南アジアで注目のクアラルンプールとバンコク:この地域の輸送拠点としての強みと堅実な成長により、クアラルンプールとバンコクがトップ10に入っています。

ラテンアメリカとカリブ海諸国

安定性とセキュリティ面で優れたサンティアゴがラテンアメリカ地域をリード:経済の安定性、ビジネス環境、都市生活の質に関する機軸で高い得点を獲得したサンティアゴは、総合ランキングでは5位、ラテンアメリカ地域ではトップとなりました。

豊かな資源に恵まれたブラジルがラテンアメリカとカリブ諸国のリーダーに:急成長するブラジルではサンパウロ(12位)を含む5都市がトップ50に入りました。サンパウロは、金融市場の取引量、および交易の容易さに関する機軸で総合トップ10にランクされました。

カリブ海諸国で唯一ラランクインしたサントドミンゴ:ドミニカ共和国の首都サントドミンゴは総合51位に入り、同市がカリブ海諸国、中央アメリカ、南アメリカ北部にとっての要となる場所であり、注目に値する都市であることを証明しました。

ヨーロッパ

商取引の古い伝統を持つブダペストが総合3位に:都市生活の質、およびリスクとセキュリティに関する機軸で総合1位となったブダペストは、経済および商取引の環境やビジネス環境の面でもトップ10に入っています。かつて世界の中心地として栄えたブダペストは、冷戦後、東側諸国でいち早く西側に貿易の門戸を開いた都市の一つであり、先行者利益を享受しています。

東洋と西洋が出会う場所、成長著しいイスタンブールは注目の都市:金融市場や生活の質に関する機軸で上位にランクされたイスタンブールは、交易の容易さに関する機軸でも総合トップ10に入り、その他の数多くの市場にアクセスが容易な点が、国の成長に寄与しています。

ロシアにおける交通の要であるモスクワがランキングトップ15圏内に:航空旅客数と貨物量を含むアクセスの良さと金融市場の規模で新興市場ランキングのトップ5入りをしたモスクワが総合14位に入り、ランク入りを果たしたその他ロシア4都市のトップとなりました。

調査方法

「世界ビジネス都市度:新興市場ランキング」は、世界有数の学術組織と調査機関から参加した経済学、都市開発、社会科学の専門家9名からなる調査パネルによってまとめられました。調査パネルの座長を務めるのは、「MasterCard Worldwide Centers of Commerce」プログラムディレクターのマイケル・ゴールドバーグ博士(Dr. Michael Goldberg)です。

調査は、まず初期基準に合致する65都市を厳密に選び、以下の8つの機軸に基づいて採点する方法で行われました。

  • 経済および商取引の環境
  • 経済の成長と発展
  • ビジネス環境
  • 金融サービス環境
  • 交易の容易さ
  • 教育水準およびITの接続性
  • 都市生活の質
  • リスクとセキュリティ

ランク付けの過程では、各機軸に関連する入手可能なデータを収集し、これら数多くの関連指標・準指標について慎重にウェイトの付与をした上で集計が行われました。調査パネルは、65の指標と89の準指標から構成される合計8種の機軸を評価して、各都市のスコアを導出しました。これは、世界の金融・ビジネス活動に関する従来の測定方法とは一線を介する優れた手法です。

「世界ビジネス都市度:新興市場ランキング」調査パネルについて

「世界ビジネス都市度」プログラムを率いるのは、プログラムディレクターのマイケル・ゴールドバーグ博士(Dr. Michael Goldberg)です。40年以上の経験を持つゴールドバーグ博士は、カナダ、米国、アジアで企業や政府機関のコンサルタントを務め、16ヵ国50の大学や研究機関で講義をするかたわら、9冊の著書および共著と200以上の学術論文や専門記事を執筆しています。本調査でゴールドバーグ博士を支援したのが、MasterCard Worldwideアジア/太平洋地域の経済アドバイザーであるユワ・ヘドリック-ウォン博士(Dr. Yuwa Hedrick-Wong)でした。ユワ・ヘドリック-ウォン博士は世界中から経済、都市開発、社会科学の専門家からなる調査パネルをまとめ、座長を務めました。パネル・メンバーは以下の通りです。

  • 北京 National Economic Research Instituteディレクター
    ファン・ガング教授(Prof. Fan Gang)
  • シンガポール センテニアル・グループパートナー 経済調査グループ統括
    マヌー・バスカラン(Manu Bhaskaran)
  • グラスゴー大学Urban Studies学部名誉教授
    ウィリアム・リーバー教授(Prof. William Lever)
  • モントリオール銀行会長、ブリティッシュコロンビア大学教授
    モーリス・D・リーバイ教授(Prof. Maurice D. Levi)
  • ワシントンDC、センテニアル・グループパートナー、The Urban and Infrastructure Policy and Finance Practice担当ディレクター
    アンソニー・ペリグリニ博士(Dr. Anthony Pellegrini)
  • コロンビア大学Helen and Robert Lynd Professor of Sociology, Committee on Global Thought and Department of Sociology
    サスキア・サッセン博士(Prof. Saskia Sassen)
  • 英国ラフバラ大学 Globalization and World Cities(GaWC)Research Networkディレクター
    ピーター・J・テイラー教授(Prof. Peter J. Taylor)

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MasterCard Worldwideについて

MasterCard Worldwideは、世界中の金融機関、数多くの企業、カードホルダー、加盟店をつなぎ、グローバルな商取引を推進しています。MasterCardは、フランチャイザー、プロセッサーならびにアドバイザーという役割を通して、ペイメント・ソリューションを提供し、毎年およそ180億に及ぶ取引をシームレスに処理するかたわら、カスタマーであるカード会社/金融機関および加盟店をリードする分析やコンサルティングサービスを提供しています。MasterCard®、Maestro®およびCirrus®のブランドファミリーを通じてMasterCardは世界210を超える国や地域の消費者とビジネスに役立っています。詳細はホームページをwww.mastercard.co.jpご覧下さい。



注:本調査結果の情報は参考として利用下さい。予測されるビジネスへの影響を評価する際は専門家のアドバイスを受けるようお薦めします。これらの予測、推測、期待が実現するという保証はありません。また、提供された分析結果に誤りがないという保証もありません。予想、予測、指標を含むすべての情報は現時点のものであり、各自の責任でご利用下さい。MasterCardは、本調査結果に基づく行動、または調査結果における誤り、矛盾、書式の誤り、省略について一切の責任を負いません。