| 国名 |
概 要 説 明 |
| 日本 |
日本の2008年下半期の小売売上成長率は、1.00%、小売売上は61兆8,000億円と予測されています。2008年の実質GDP成長率は前年より0.4%低い1.4%と見込まれています。2008年を通して、食糧やエネルギー、コモディティの価格高騰がインフレ圧力を高く維持することが予想され、小売物価成長率は前年比で0.3%高い0.6%平均となっています。 日本の消費者信頼度は、29.0ポイントと大きく落ち込みをみせ、中立的立場を示す基準である50ポイントを下回りました。冷え込んだ経済状況を鑑みて、全ての指数が顕著に落ち込み、特に「株式市場」は最も激しく26.4ポイント落ち込んで32.1ポイントまで下落しました。しかしながら「生活の質」の数値が最も弱い数値となり、12.9ポイント落ち込んだ19.5ポイントという結果でした。 |
| オーストラリア |
オーストラリアの2008年下半期の小売売上成長率は4.50%で、小売売上は1,045億オーストラリアドルと予測されています。これは、インフレ圧力が過去15年間の国内消費の増加と堅調な経済成長に後押しされ、実質GDP成長率が今年3.2%に落ち込むと予測されていることには反する結果となっています。 消費者信頼度は22.1ポイント減少して42.8ポイントでした。今や「固定収入」を除く全ての指数が楽観傾向を示す基準を下回っています。「生活の質」の指数がオーストラリアにおいて最も大きい落ち込みをみせ、28.1ポイント下落した32.7ポイントとなりました。 |
| 中国 |
中国の2008年下半期の小売売上は安定して拡大傾向にあり、18.00%(小売売上5兆5,660億元)と全市場のなかで最も高い年成長率を記録しています。実質GDP成長率は9.3%であり、2007年にここ13年間で最も高く、かつ5年連続で2桁の成長を記録してから減速しています。予期されている経済成長の脆弱性は輸出の成長の低迷や投資の伸びの弱まりに大きく起因しているといえます。 中国の消費者信頼度は2.8ポイントとわずかに減少し82.7ポイントになりました。「雇用」についての展望を除くその他全ての指数が、ほんのわずかに落ち込みました。 |
| 香港 |
香港の2008年下半期の小売売上成長率は12.70%で、小売売上は1,368億香港ドルと予測されています。活気ある労働市場と個人金融情勢の改善、引き下げられた金利、観光客の堅調な流入などといった要素にも関わらず、香港の実質的な経済は2008年は減速することが予測されます。また実質GDP成長率についても前年より2.0%減少する見込みです。 消費者信頼度は、わずかに2.9ポイント下落し83.1ポイントでした。予測されるインフレ率の高騰、より緩やかな国内需要、弱まる経済効果と一致する形で「株式市場」についての展望を除くすべての指数が下落しました。 |
| インドネシア |
インドネシアの2008年下半期の小売売上成長率は12.00%、小売売上は276兆8,000億ルピアと予測されています。昨年、過去10年で最も高い6.3%に達していたインドネシアの実際の経済は、2008年を通じて実質GDP成長率が5.0%に落ち込む見込みです。しかしながら国内需要はインドネシアの経済成長を牽引する主な要素としてありつづけるようです。 消費者信頼度は21.1ポイント減少して36.7ポイントでした。全ての項目が地場を失い、最も激しい落ち込みを見せたのが34.7ポイント減少して17.3ポイントとなった「生活の質」でした。 |
| 韓国 |
韓国の2008年下半期の小売売上成長率は5.30%で、小売売上は125兆ウォンと予測されています。実質GDP成長率予測は、輸出成長率と国内需要の低迷をうけて4.2%となりました。 消費者信頼度は36.4ポイント(57%)減少して27.7ポイントと大幅に落ち込み、楽観傾向を示す基準を大きく下回りました。この顕著な減少傾向はあまねく全ての項目においてみられました。「固定収入」(27.8ポイント下落して45.9)、「株式市場」(17.9ポイント下落して48.7)、「雇用」(32.0ポイント下落して16.4)、「生活の質」(52.7ポイント下落して15.8)、「景気」(51.9ポイント下落して11.7)。 |
| マレーシア |
マレーシアの2008年下半期の小売売上成長率は9.30%で、小売売上は493億リンギットと予測されています。今年はマレーシアの実質GDP成長率は4.0%と緩やかである一方で、輸出市場の低迷と、アジアと主な工業国での景気の後退によって、国内需要が経済成長の支柱となると予測されます。さらに、最近のガソリンやディーゼル油の大幅な価格の高騰が、今後数ヶ月における食糧価格や交通費、そしてその他の生活必需品の価格を全体的に引き上げることが見込まれます。結果として、2008年のマレーシアの小売価格はここ10年で最も高い5%の上昇が予測されています。 経済の全体的な低迷に即して、消費者信頼度は中立を示す基準である50を顕著に下回り、35.6ポイント下落した36.9ポイントになりました。すべての指標が楽観傾向の基準を下回り、特に「生活の質」についての展望は約60%と最も大きく減少しました。 |
| ニュージーランド |
ニュージーランドの2008年下半期の小売売上成長率は2.50%で、小売売上は190 億ニュージーランドドルと予測されています。実質GDP成長率は2.0%と低迷が見込まれており、経済成長の主な要因は前年より3%上がって2.9%となった輸出の伸びです。 この傾向は、19.3ポイント下落して37.1ポイントとなり、1998年の下半期以降最も低いレベルとなった消費者信頼度の結果には即さないものとなりました。 |
| フィリピン |
フィリピンの2008年下半期の小売成長予測は8.60%で、小売売上は5,923億ペソに及ぶと予測されます。実質GDP成長率は5.0%と弱まることが予測され、これは上昇するインフレ圧力や弱い国内需要、輸出や投資の低迷などが原因とみられます。今後を考えると、フィリピンの実質GDPの成長は、政府が、根強い貧困問題を解決する為の社会的支出や、交通機関・電力・水道といったインフラ整備のための投資を増大することによって、経済を刺激する能力があるかどうかにかかっています。 消費者信頼度は24.5ポイント弱下落して43.2ポイントでした。全ての指標が落ち込みを見せ、「雇用」と「株式市場」がそれぞれ順に28.8ポイント下落し28.7ポイント、36.3ポイント下落して38.1ポイントと、最も大幅な落ち込みを見せました。 |
| シンガポール |
シンガポールの2008年下半期の小売成長予測は5.20%で小売売上は174億シンガポールドルと予測されています。シンガポールの実質GDP成長率は2007年から2.7%低くはなったものの依然として健全な5.0%です。世界的な電化製品や医薬品への需要の緩みと、製造業の勢いの弱まりが、2008年のシンガポールの経済活動を和らげている主な要因です。しかし、主な成長の源は、国内需要からきているものと予測されます。 消費者信頼度は、前回から3.7ポイント上昇した87.3で、過去8年間における最高スコアであり、調査対象の全市場のなかで最も高い結果となりました。 |
| 台湾 |
台湾の2008年下半期の小売売上成長率は2.90%で、小売売上は1兆7,290億NTドルを予測しています。実質GDP成長率は前年より2.3%低い3.4%と緩まることが予測され、投資と消費を喚起する主な要因がなかったことが経済の減速に起因しているようです。 消費者信頼度は改善し、顕著な楽観傾向をしめす71.3ポイントと1993年の下半期以降最も高いレベルを記録しました。 |
| タイ |
タイの2008年下半期の小売売上成長率は緩やかな3.90%の上昇で、小売売上は08年後半には6,000億バーツに達すると予測しています。世界的な燃料、食糧、コモディティ、調理用ガス価格の高騰が2008年を通してインフレ圧力の加速をまねくことが予測されます。小売価格の上昇率は5月に3.3%に到達し、今年を通じて3.5%まで伸びることが見込まれます。 消費者信頼度は20.5ポイント(46%)落ち込んで23.7ポイントでした。経済成長の緩みや活気のない労働市場環境、輸出成長の弱まりにより、全ての指標が下落しました。 |