ニュース編集室

添付資料

<国・地域別調査結果概要>

日本 (48.6)

日本の消費者は、調査開始以来12年間にわたって非常に悲観的な傾向が続いていましたが、2005年の下半期に楽観傾向へと歴史的な転換をとげました。しかし、2008年の上半期についての展望は用心深いものとなっており、消費者信頼度は18.2ポイント低下して48.6ポイントとなりました。
今回は5つの項目全てにおいて半年前、一年前と比較して楽観傾向が低下しており、「固定収入」「景気」「生活の質」のスコアについては20ポイント以上低下しています。
とはいうものの、過去平均の30.9ポイント(このスコアはデフレ現象や不動産バブルの崩壊後の経済低迷により何年間も消費者意識が停滞したことによって大きく収縮させられたと考えられます)に比べると依然として高い数値といえます。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 60.4 81.5 79.7
景気 50.4 73.1 78.5
固定収入 41.1 55.4 48.3
株式市場 58.5 70.1 77.1
生活の質 32.4 54.1 57.8
全体スコア 48.6 66.8 68.3

オーストラリア (64.9)

消費者信頼度は半年前からわずかに低下しています。これは「雇用」「景気」「株式市場」において楽観傾向が低かった結果です。一方で「固定収入」と「生活の質」については楽観傾向は増加しており、「固定収入」については9.2ポイント増加しています。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 55.5 63.7 36.1
景気 61.4 68.8 36.0
固定収入 83.7 74.5 71.7
株式市場 62.8 75.8 57.1
生活の質 60.8 58.7 25.5
全体スコア 64.9 68.3 45.3

中国 (85.5)

中国の消費者は引き続き強い楽観傾向をみせており、2008年上半期について明るい展望を持っています。全ての項目について楽観的であり、「雇用」「固定収入」「株式市場」「生活の質」については前回よりスコアを伸ばしています。
中国国内の各都市をみると、北京(今回85.8、半年前85.7、一年前81.9)、上海(今回92.1、半年前90.4、一年前82.4)、広州 (今回78.3、半年前74.5、一年前79.2)と、引き続き高いスコアで楽観傾向を維持しています。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 79.6 75.3 72.3
景気 90.7 92.0 92.7
固定収入 91.6 90.2 88.5
株式市場 72.9 72.5 61.0
生活の質 92.8 90.1 91.5
全体スコア 85.5 84.0 81.2

香港 (85.9)

半年前よりも少し増加しており、「雇用」「景気」「固定収入」「生活の質」について高い楽観傾向を見せています。「株式市場」をのぞく全ての項目において半年前のスコアより改善しています。「株式市場」についての楽観傾向はわずかに低下しており、これはおそらく継続的な金融不安によるものと思われます。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 93.6 89.1 93.5
景気 91.2 91.1 93.9
固定収入 92.3 90.5 94.4
株式市場 69.3 70.6 76.7
生活の質 83.3 82.3 85.4
全体スコア 85.9 84.7 88.8

インドネシア (57.8)

半年前に比べると消費者信頼度は改善しましたが、一年前と比較するとまだ少し楽観傾向は弱いようです。「雇用」と「景気」については半年前にくらべて楽観傾向は落ちているものの、「固定収入」と「株式市場」「生活の質」については改善が期待されていることがわかります。特に「生活の質」については19.2ポイントもの増加が見られます。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 39.1 41.4 49.8
景気 51.4 53.5 60.2
固定収入 88.0 82.8 86.3
株式市場 58.4 56.9 71.1
生活の質 52.0 32.8 45.0
全体スコア 57.8 53.5 62.5

韓国(64.1)

韓国では消費者意識は転換する傾向をみせており、楽観傾向へと大きく飛躍しています。アジア/太平洋地域の全市場の中で最も大きな増加となりました。今回は64.1と、2003年の上半期以降で最も高いスコアです。
韓国の消費者は「景気」について23.7ポイントの上昇と、大きな楽観傾向の増加をみせています。「雇用」「固定収入」「生活の質」も半年前、一年前から大きく改善し、「固定収入」については最も楽観的です。
しかし、「雇用」(48.4)の見通しについては用心深く、いまだにわずかに疑問視する傾向が残っているようです。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 48.4 31.6 14.2
景気 63.6 39.9 15.8
固定収入 73.7 58.6 46.7
株式市場 66.6 70.2 39.7
生活の質 68.5 42.1 30.1
全体スコア 64.1 48.5 29.3

マレーシア (72.5)

今回のスコアは72.5と半年前からはわずかに増加、一年前からは飛躍的に増加しています。消費者は5つの項目全てにおいて楽観的な傾向で、「固定収入」について最も楽観的です。「生活の質」についての意識も大いに楽観的で半年前から10ポイント近く増加しています。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 70.9 70.4 41.1
景気 68.2 71.1 39.2
固定収入 79.9 76.1 31.9
株式市場 68.9 72.8 35.7
生活の質 74.3 64.8 39.8
全体スコア 72.5 71.0 37.5

ニュージーランド(56.3)

ニュージーランドにおける消費者意識は半年前、また一年前に比べるとわずかに低下しています。「固定収入」については楽観傾向を維持しているものの、「雇用」「株式市場」「生活の質」についてはわずかに低下しており、これが全体スコアの低下に影響しています。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 51.9 52.7 61.0
景気 53.4 48.3 51.0
固定収入 80.4 80.2 84.3
株式市場 56.5 61.3 55.2
生活の質 39.5 43.1 53.6
全体スコア 56.3 57.1 61.0

フィリピン(67.7)

フィリピンの消費者信頼度は一年前、半年前から引き続き改善がみられます。今回のスコアは1998年の上半期以降最も高いスコアとなっています。
現在の市場に対する強い楽観傾向は、「固定収入」の非常に楽観的な展望と、「株式市場」に対する意識の大きな改善によるものです。「生活の質」をのぞいて、その他の項目は半年前と比べて改善しています。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 57.5 55.3 45.0
景気 58.6 57.6 46.7
固定収入 96.0 94.5 89.0
株式市場 74.4 61.9 62.6
生活の質 52.0 53.6 42.8
全体スコア 67.7 64.6 57.2

シンガポール(83.6)

シンガポールの消費者は引き続き強い楽観傾向をみせており、今回のスコアは過去平均を大きく上まわっています。特に「景気」について強い楽観的傾向を示しています。5つの項目全てにおいて高い楽観傾向を維持しているものの、「固定収入」「株式市場」「生活の質」については金融不安と生活費の上昇によってわずかに低下してきています。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 86.3 83.7 86.1
景気 88.3 81.6 83.9
固定収入 85.2 85.6 81.1
株式市場 75.4 78.9 76.6
生活の質 82.6 86.9 84.8
全体スコア 83.6 83.3 82.5

台湾 (29.7)

現在の消費者信頼度は極めて悲観的です。今回の29.7というスコアは調査開始以来6番目に低いスコアです。過去平均の47.4を大きく下回っており、アジア経済危機の時期の平均スコア45.1を下回った唯一の市場となりました。
「雇用」「景気」「固定収入」「生活の質」は非常に悲観的傾向にあり、「株式市場」に関してのみ、かろうじて楽観的でした。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 14.1 26.3 25.3
景気 23.1 34.1 28.4
固定収入 35.4 36.1 31.3
株式市場 56.0 53.3 44.7
生活の質 19.6 28.1 24.1
全体スコア 29.7 35.6 30.8

タイ (44.2)

タイの消費者は半年前に失った信頼度を回復させました。しかしながら今回のスコアは44.2と、過去平均の55.7をいまだ下回っています。「雇用」「景気」「株式市場」「生活の質」の展望にかんして信頼度を回復しているものの、「固定収入」については17.1ポイント低下しています。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 36.7 28.1 62.4
景気 42.1 32.1 64.8
固定収入 56.1 73.2 77.0
株式市場 44.6 25.3 58.7
生活の質 41.7 24.6 62.5
全体スコア 44.2 36.7 65.1

ベトナム (94.3)

ベトナムの消費者は高い消費者信頼度を維持しつづけています。「雇用」「景気」「固定収入」「生活の質」そして「株式市場」と全てに対して非常に高い信頼度を示したことで過去最高のスコアがでています。
ベトナム市場の過去平均は驚異的な91.7ポイントで、アジア/太平洋地域の全市場の中で最も高い数値です。
この楽観傾向は、世界経済や国内経済が急激に低迷したり、政治的激変が起きない限り持続するものとみられます。

経済変数 今回 4Q 2007 半年前 2Q 2007 一年前 4Q 2006
雇用 94.4 96.8 91.6
景気 97.7 97.8 95.9
固定収入 96.5 96.7 94.5
株式市場 87.0 68.5 87.8
生活の質 95.8 96.5 98.7
全体スコア 94.3 91.3 93.7


<地域別MasterIndexスコア>

市場 今回 6ヶ月前 1年前 アジア経済危機時の
平均スコア
MasterCard
Worldwide Index
の過去平均スコア
4Q 2007 2Q 2006 4Q 2006 4Q 97 - 4Q 98
オーストラリア 64.9 68.3 45.3 43.0 56.5
中国 85.5 84.0 81.2 55.6 74.8
香港 85.9 84.7 88.8 16.9 55.6
インドネシア 57.8 53.5 62.5 27.2 66.0
日本 48.6 66.8 68.3 5.4 30.9
韓国 64.1 48.5 29.3 26.1 51.3
マレーシア 72.5 71.0 37.5 40.9 72.9
ニュージーランド 56.3 57.1 61.0 38.5 58.9
フィリピン 67.7 64.6 57.2 47.7 50.1
シンガポール 83.6 83.3 82.5 34.4 66.4
台湾 29.7 35.6 30.8 45.1 47.4
タイ 44.2 36.7 65.1 25.6 55.7
ベトナム 94.3 91.3 93.7 0.0 91.7
アジア/太平洋
地域全体平均
69.3 67.9 64.3 34.7 59.9


注釈:
* 上記の表にあるアジア経済危機の期間は、MasterCard Worldwide Index調査の結果を元に定義したもので、実際に危機が起きていた時期や異なる定義に基づく時期とは必ずしも一致しないことがあります。

* 「MasterCard Worldwide Indexの過去平均スコア」は、今回の調査のスコアを除いた平均値です。

* ベトナムは1997年-98年の調査対象ではなかったため、アジア経済危機時の平均スコアには含まれていません。