ニュース編集室

MasterCard、アジア/太平洋地域の高年齢富裕層消費者による
高級品への需要は今後10年間で3桁の成長と予測

平成19年9月4日

MasterCard Worldwide(本社:ニューヨーク州パーチェス、以下、MasterCard)は、本日発表した最新のMasterCard Worldwide Insightsレポートで、裕福な高年齢層消費者による高級商品やサービスへの大きな需要を予測し、アジア/太平洋地域2の富裕層高年齢者1による需要は今後10年間に3桁の成長を達成すると予測しました。今回の調査では、高級品に対する需要の最も重要な推進力である裕福な若年層3と高年齢層の消費者が対象として取り上げられました。この2つの消費者層による支出額は、2016年までに2,587億米ドルに達すると予想される高級商品やサービス関連の支出のうち、約83%を占めています。

アジア/太平洋地域の各市場の富裕層高年齢者による高級商品やサービスへの需要は、中国とインドを除き、富裕層若年者によるそれを上回っています。裕福な高年齢層消費者による高級商品やサービスに対する需要増加はマレーシアで最も大きく、2006年から2016年までに350%の成長率が予想されています。インドネシアの200%の成長率と韓国の176.5%の成長率がそれに続きます。金額では日本(2006年の270億ドルから2016年の678億ドル)と中国(2006年の86億ドルから2016年の180億ドル)の裕福な高年齢層消費者が高級な商品とサービスに対する需要拡大に最も寄与しています。

これに対し、中国とインドでは裕福な若年層消費者による高級商品やサービスへの需要の伸びが、裕福な高年齢層による需要拡大を上回っています。これは、中国では裕福な若年層が最も教育レベルが高く、また収入レベルも高いことによります。文化革命や毛沢東の時代よりも後に生まれた中国の裕福な若年層消費者は豊かさが年々拡大する状況しか知らず、一方で裕福な高年齢層による高級品への需要には、社会および経済的変化を何十年にもわたって経験したことが影響を及ぼしています。インドの人口構成は中国よりもはるかに若く、このことが裕福な若年層からの高級品需要が裕福な高年齢層をはるかに上回っていることに反映されています。どちらの国においても、高級品市場は高級な商品の購入が主であり、ぜいたくな体験・サービスへの支出ではないことが特徴となっています。

アジア/太平洋地域全体としての高級商品やサービスに対する需要は、2006年から2016年までに年率平均12%の伸びを遂げると予想されています。

MasterCard Worldwide、アジア/太平洋地域の経済アドバイザーを務めるユワ・ヘドリック-ウォン(Dr. Yuwa Hedrick-Wong)博士は、「高年齢層消費者による高級品への需要は大きく拡大すると予期されていますが、企業が成功を収めるためにはこのような消費者が持つニーズへの理解が必要です。高年齢層消費者の需要パターンは明確に異なる特徴を持ち、またこのような消費者が考える高級品も一般的な高級ブランド消費とは異なると予想されます。このような消費者は『モノ』を購入しようとするのではなく、楽しむことのできる『経験』を求めています。高級な旅行やレジャーに対して大きく支出し、高級品市場に対する支出のうち最も高い割合を占めていることもこれによって説明されます」と述べています。

市場 裕福な若年層消費者 裕福な高年齢層消費者
高級商品とサービスに対する需要:
2006年
高級商品とサービスに対する需要:
2016年
高級商品とサービスに対する需要:
2006年
高級商品とサービスに対する需要:
2016年
(すべて10億米ドル単位)
オーストラリア US$3.20 US$6.20 US$3.10 US$6.30
日本 US$21.40 US$35.20 US$27 US$67.80
韓国 US$5.30 US$8 US$3.40 US$9.40
中国 US$10.40 US$26.40 US$8.60 US$18
台湾 US$3 US$4.50 US$1.50 US$3.70
香港 US$1.50 US$2.50 US$1.70 US$3.80
シンガポール US$0.50 US$1.10 US$0.30 US$0.80
タイ US$0.90 US$1.60 US$0.40 US$1.10
マレーシア US$0.60 US$1.50 US$0.20 US$0.90
インドネシア US$0.60 US$1.10 US$0.20 US$0.60
フィリピン US$0.90 US$1.70 US$0.20 US$0.40
ベトナム US$0.30 US$0.50 US$0.10 US$0.20
インド US$3.20 US$6.60 US$0.60 US$1.20

アジア/太平洋地域の富裕層消費者の支出パターン
アジア/太平洋地域全体の裕福な若年層消費者による高級商品やサービスに対する強い需要には、これらの消費者が持つライフスタイルと購買力が影響しています。個性を強調し、ファッションのトレンドに非常に敏感なライフスタイルを持つため、裁量支出のうち比較的大きな部分が衣類や身に付けるアクセサリーなどに費やされています(2006年には34.8%、2016年には33.2%)。これは今後も最大の支出項目であり続けると予想され、旅行とレジャー(2006年には26.4%、2016年には28%)がそれに続きます。

これに対し、ベビーブーム世代に属する裕福な高年齢層消費者の最大の支出項目は高級な旅行やレジャー(2006年には27.5%、2016年には28.3%)であり、外食と娯楽(2006年には25.8%、2016年には23%)がそれに続いています。

MasterCardはこれらの予測と「The Demand for Luxuries in Asia/Pacific(アジア/太平洋地域における高級品への需要)」と題されたレポートを、香港で開催された2007 MasterCard Luxury Conferenceにおいて高級品業界と顧客金融機関に向けて発表しました。この調査結果はwww.masterintelligence.comでご覧いただけます。このレポートはMasterCardが富裕層消費者による支出を対象として継続的に発表している、一連のMasterCard Worldwide Insightsレポートのひとつです。このシリーズには次のものが含まれています。

  • Succeeding like Success: The Affluent Consumers of Asia(アジアの富裕層消費者) - MasterCardが今年に入ってから出版した書籍シリーズの3冊目にあたるこのレポートでは、アジアの富裕市場と新興市場の両方における裕福な消費者の規模と購買力の拡大を検証しています。
  • The Index of China's Affluent(中国富裕者層に関するMasterCard Worldwideインデックス) - 年に2回行われる調査と分析に基づくインデックス資料であり、今年上半期の中国の富裕層による支出パターン、ライフスタイルの特徴、および態度と、下半期における上位10ブランドの商品とサービスに対する選好パターンを示しています。

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1裕福な高年齢層消費者とは、61歳以上の人のうち資産額が上位3分の1に属する人々として定義されます。
2アジア/太平洋市場にはオーストラリア、日本、韓国、中国、台湾、香港、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ベトナム、インドが含まれます。
3裕福な若年層消費者には若年層の独身者(35歳未満の未婚者)と若年層既婚者(35歳未満で子供のいない既婚者)のうち、収入が上位3分の1に属する人々が含まれます。

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MasterCardのレポートについて
このレポートはアジア/太平洋地域でのビジネス動向、金融政策、および規制活動についてMasterCardが継続的に行っている研究と分析の一環として発表されています。2007年には次の8本のレポートが発表されています。

  • Small-Medium Sized Enterprises in Singapore (シンガポールの中小企業)
  • Household Debt in Taiwan: An Analysis of the Consumer Debt Crisis (台湾家庭が抱える負債:消費者負債危機に関する分析)
  • Understanding the Affluent Consumers of China(中国の富裕層消費者を理解する)
  • グローバル都市とグローバルコマースのダイナミクス
  • 97年危機から10年を経たアジア/太平洋地域
  • 日はまた昇る:日本の長期的成長展望とその地域的影響
  • Myths and Reality of Household Debt in Korea(韓国の家計負債に関する俗説と事実)
  • インターチェンジ規制:オーストラリアにおけるRBA介入の教訓

MasterCard Worldwideについて
MasterCard Worldwideは、世界中の金融機関、数多くの企業、カードホルダー、加盟店をつなぎ、グローバルな商取引を推進しています。MasterCardは、フランチャイザー、プロセッサーならびにアドバイザーという役割を通して、ペイメント・ソリューションを提供し、毎年およそ160億に及ぶ支払いをシームレスに処理するかたわら、カスタマーである金融機関およびカード発行会社や加盟店に対して業界をリードする分析やコンサルティングサービスを提供しています。MasterCard®、Maestro®およびCirrus®のブランドファミリーを通じてMasterCardは世界210を超える国や地域の消費者とビジネスに役立っています。詳細はホームページwww.mastercard.comをご覧下さい。


Forward-Looking Statements(将来の予測に関する記述について)
本プレスリリースに記載されているMasterCard Worldwideの計画、戦略、信条、予想などは歴史的事実ではなく、将来の予測に関するものであり、1995年私募証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)のセーフハーバー条項において定義されている将来の見通しに関する情報が含まれています。将来の予測に関する記述は発表日時点の見解に基づくものです。ゆえに、現行の米国連邦証券法に基づき、MasterCardは、実際のオペレーションの結果、財政状況の変化、予想の変化、達成予想、一般経済や産業の状況の変化、またはその他本プレスリリースの後に起こりうるまたは既に存在する環境に合わせて、あるいは不測の事態に反映すべく、これらの記述を更新する義務を負いません。

MasterCardが2007年の間にSECに提出した、MasterCardの2007年12月31日を末日とするForm 10-Kに基づく年次報告書及びForm 8-Kに基づく臨時報告書といったSECに提出した書類に含まれる内容や、障害、遅延、上記を進めるための戦略を実行するだけの企業能力の欠如といった様々な理由により、実際の結果は異なります。ここに挙げた要素以外でも、期待した結果と実質的に異なる企業の結果を招く場合があります。

 

※本リリースに記載されている製品名および名称は各社の商標または登録商標です。
※MasterCard Insights reportの詳細に関してはwww.masterintelligence.com (英文)にてご覧いただけます。