ニュース編集室

MasterCard、グローバルな商取引を促進する都市の役割を明らかにした
第1回「世界ビジネス都市度ランキング」を発表

-新たな世界経済のハブとなる50都市をランク付け、ロンドン、ニューヨーク、東京がトップ3に-

平成19年6月12日

MasterCard Worldwide (本社:ニューヨーク州パーチェス、在日代表ダグラス・W・ロレンツ、以下、MasterCard)は本日、世界の有力都市がグローバル経済に与える影響を深く掘り下げて明らかにする、画期的な研究プログラムであるMasterCard Worldwide Centers of Commerce™の初めての調査結果を発表しました。この調査の中核をなすのが、市場と商取引を世界的に結びつける有力都市の働きに包括的な分析を加えるMasterCard Worldwide Centers of Commerce Index™(以下、ビジネス都市度ランキング)であり、第1回目の結果が本日発表されました。このランキングは今後も年1回のペースで更新していく計画です。

ビジネス都市度ランキングは、世界的な経済学、都市開発、社会科学の専門家からなる調査パネルによって開発され、100以上のデータポイントで構成される6種の機軸から評価を行うことによって「ビジネス都市度トップ50」を選出、ランク付けしました。結果は、1位から3位が順に、ロンドン、ニューヨーク、東京となり、以下、シカゴ、香港、シンガポール、フランクフルト、パリ、ソウル、ロサンゼルスが続きました。レポートの全文は、www.mastercardworldwide.comでご覧いただけます。

MasterCard Worldwideのアジア/太平洋、中東、アフリカ地域担当、プレジデントのアンドレ・セキュリック(Andre Sekulic)は、次のように述べています。「トップ10内にアジア/太平洋地域から4都市がランクインしたことからも明らかなように、同地域の都市はまさに商取引の中心にあることが証明されました。本調査は、各都市が世界にいかに貢献し、結びついているのかを明らかにし、深い洞察を提供するものです。また、本調査では、将来成功するためには、企業は国境を越え、1グローバル企業としてシームレスに運営することが必要であり、そして世界規模で地理的利点を踏まえて、何処であろうとも適当な人とリソースを雇用・配置することが必要であることを示しています。」

この結果について、石原慎太郎 東京都知事は次のように述べています。「この度の結果は、高度な都市機能の集中・集積、世界一安全な都市空間など、世界を代表するビジネス都市東京のプレゼンスが評価されたものと思います。

さらに東京は、『10年後の東京』という都市戦略によって、都市のインフラ整備だけでなく、様々な分野で、より高いレベルの成長を遂げようとしています。
オリンピック・パラリンピックの招致を目指している2016年には、これらの取り組みによって実現する、世界で最も環境負荷が少なく、美しい、世界一機能的で魅力的な都市東京を、世界中の皆さんに実感していただけると確信します。」

また、MasterCardは本日、今回の調査に基づくWorldwide Centers of Commerce Insightsレポート(タイトル:「グローバル都市とグローバルコマースのダイナミクス:The Dynamics of Global Cities and Global Commerce.」)を併せて発表しました。ビジネス都市度ランキングを補完するものとして、本レポートには、グローバルコマースを可能にする都市間のネットワークに関する、さらに詳細な専門的論評が収録されています(本レポートも、www.mastercardworldwide.comからご覧いただけます)。今後も、この取り組みの一環として、ビジネス都市度ランキングに取り上げる都市で起こる変化や範囲を評価した成長インデックスや、発展途上国の「都市度」を特定、追跡したインデックスを発表していきます。

MasterCard Worldwideの経済アドバイザーであるユワ・ヘドリック‐ウォン博士(Dr. Yuwa Hedrick-Wong)は次のように述べています。「商取引の情報知識化と、無形化が進行しています。それゆえに、各都市はグローバル化された経済の複雑な回路のハブとしての役割を強め、本当の商取引が行われる結節点となっているのです。本リサーチは、グローバルコマースの中心である都市についてはむろん、各都市の商業を推進する要因に関しても、価値ある知識を提供します。」



調査結果のハイライト
【欧州、米国】

  • ロンドン、商業の世界的中心:ビジネスにとっての柔軟性が高く、金融グローバルコネクションの強み、国際貿易・旅行・国際会議の水準で秀でたロンドンは、ビジネス都市度ランキングのトップとなりました。ロンドンは、6機軸のうち4種の評価においてニューヨークを上回り、他のヨーロッパ都市と比較して大幅に高いスコアを得ました。
  • 国内の経済要因と市場規制で、ニューヨークがロンドンを下回る:かつては世界に名だたる金融都市であったニューヨークですが、「金融」カテゴリーでロンドンにその座を明け渡しました。これはニューヨークの債券市場規制が取引高に与えている影響によるものです。ニューヨークの点数は、ロンドンと比較して不安定な米国経済と米ドルの変動性によっても、マイナスとなりました。
  • 金融とイノベーションでシカゴが米国2位:香港やロサンゼルスを抑えて世界で第4位となったシカゴは、「金融」で商品と金融市場が高得点を得、R&D従事者数および科学記事の数の多さがイノベーションと知識創造で高得点をあげる要因となりました。
  • ビジネスの容易な都市(モントリオール、トロント、バンクーバー):国家による保険医療制度の強力な後押し、インフラストラクチャの整備、円滑な交通と公共交通機関の利用のしやすさによって、モントリオール、トロント、バンクーバーが「ビジネスのし易さ」カテゴリーのトップ3を占めました。
  • 南米企業にとってのヨーロッパ参入拠点であるマドリッドが金融リーダーとして浮上:世界で16位、ヨーロッパで6位のマドリッドは、強力な債券市場、低インフレ、GDP・為替レートの安定が寄与しています。
  • ヨーロッパの西と東では依然として経済格差が:西ヨーロッパのリスト中で最下位のローマでも、東ヨーロッパ最上位のブダペストとほぼ同ランクであり、全6評価内におけるギャップが依然として残存していることを示しています。

【アジア、中東、アフリカ、中南米】

  • 強力な経済がアジア太平洋で東京をトップに:アジア太平洋で第1位、全体でも第3位の東京は、日経平均株価に示される株式市場の規模に加え、一人あたりの特許・日刊紙数が最も多く、香港に次ぐ規模の空のハブ(空港)を所有していることが寄与しました。
  • かつての「アジアンタイガー」がトップ10入り:香港、シンガポール、ソウルが、「ビジネス都市度」のトップ10にそろってランクされました。ソウルは教育システムの充実と特許数で「知的財産・情報」をリードし、「金融」と「ビジネス・センター度」でトップの香港とシンガポールは、ビジネス環境と国際金融ネットワークにおける実力で強さを示しました。シンガポールは、国際ビジネスと貿易を優遇する政策でも高い得点を得ました。
  • 強力なビジネス環境で、ドバイが中東のリーダー:同地域の空と貨物のハブであるドバイは、成長企業に最適な柔軟なビジネス環境でもあります。
  • グローバル化と競争力を増すラテンアメリカ:ラテンアメリカは「ビジネス都市度」のトップ50に5都市を送り込みました。この地域が急速にグローバル化と競争力を強めているなによりの証拠です。

調査方法
ビジネス都市度ランキングは、世界的に有力な学術組織と調査機関の経済学、都市開発、社会科学の専門家8人からなる調査パネル(座長:ユワ・ヘドリック‐ウォン博士)によってまとめられました。インデックスの作成には、初期基準に合致した63都市をまず選択しました。

その後、63都市は以下の6種の機軸によってランク付けがされました:法律・政治上の枠組、経済安定性、ビジネスの容易さ、金融、ビジネス・センター度、知的財産・情報。また、地域特有の法手続、コスト、レーティング、および生活水準、技術利用度、居住性、ロジスティクス、ナレッジ創造、創造性について得られるデータを収集し、関連指標・準指標として等しく扱いました。4カ月をかけ、6種の機軸、41の指標、100以上の準指標を評価し、世界の金融・ビジネス活動を測定する従来の方法にはみられない各都市のランキングを導き出しました。

調査パネル
Worldwide Centers of Commerceのリーダーを務めるのは、MasterCard Worldwide、アジア/太平洋地域、経済顧問のユワ・ヘドリック-ウォン博士(Dr. Yuwa Hedrick-Wong)です。エコノミストやビジネス戦略家、著者として25年を超える経験を持つヘドリック-ウォン博士はアジアの経済動向においてトップクラスの専門家の一人であり、50社以上のグローバル企業の上級エグゼクティブや取締役の顧問を務めてきています。ヘドリック-ウォン博士は、この研究の調査パネルとして、以下のような経済学や都市開発、社会科学の有数の専門家を世界中から集めました。

  • ファン・ガング教授(Prof. Fan Gang)、 北京National Economic Research Institute
  • マヌー・バスカラン(Manu Bhaskaran)、 シンガポールInstitute of Policy Studies、Senior Adjunct FellowおよびDavos Management Institute、Chief Economist Asia
  • マイケル・ゴールドバーグ博士(Dr. Michael Goldberg)、ブリティッシュコロンビア大学 Sauder School of Business名誉教授、およびシンガポールUniversitas 21 Global、Chief Academic Officer
  • ウィリアム・リーバー教授(Professor William Lever)、グラスゴー大学Urban Studies学部名誉教授
  • モーリス・D・リーバイ教授(Professor Maurice D. Levi)、ブリティッシュコロンビア大学International Finance、Chair of Bank of Montreal Professor
  • アンソニー・ペリグリニ博士(Dr. Anthony Pelligrini)、ワシントンDC、Centennial Group、Urban and Infrastructure Policy and Finance Practice担当ディレクター
  • サスキア・サッセン教授(Professor Saskia Sassen)、シカゴ大学Sociology教授
  • ピーター・J・テイラー教授(Professor Peter J. Taylor)、英国ラフバラ大学Globalization and World Cities (GaWC) Study Group and Network共同ディレクター

# # #

 

MasterCard Worldwideについて
MasterCard Worldwideは、世界中の金融機関、数多くの企業、カードホルダー、加盟店をつなぎ、グローバルな商取引を推進しています。MasterCardは、フランチャイザー、プロセッサーならびにアドバイザーという役割を通して、ペイメント・ソリューションを提供し、毎年およそ160億に及ぶ取引をシームレスに処理するかたわら、カスタマーである金融機関およびカード発行会社や加盟店に対して業界をリードする分析やコンサルティングサービスを提供しています。MasterCard®、Maestro®およびCirrus®のブランドファミリーを通じてMasterCardは世界210を超える国や地域の消費者とビジネスに役立っています。
詳細はホームページhttp://www.mastercard.comをご覧下さい。

 

*本リリースに記載されている製品名および名称は各社の商標または登録商標です。