ニュース編集室

MasterCard の最新版INSIGHTSレポート、
金利上昇にも関らずアジアの消費は持続すると予測

-金利のサイクルは、2006年下半期でピークに-

平成18年3月20日

MasterCard International (マスターカード・インタナショナル、本社:ニューヨーク州パーチェス、以下、MasterCard) は、定期的に実施しているアジア/太平洋地域におけるビジネスダイナミクス、財政政策、規制動向に関する継続的な調査分析INSIGHTSレポートの最新報告を発表しました。この「2006年アジア地域の金利予測と消費に与える潜在的影響」と題する最新レポートは、継続的な金利の上昇が経済成長を阻み、消費の低迷をもたらすという懸念を払拭するものです。むしろ、アジア地域で上昇する金利の潜在的影響は緩やかで、金利の上昇は2006年の下半期に打ち止めとなると見なしています。

本レポートでは、弱いインフレ期待と激しい競争圧力、さらに世界経済の穏やかな需要圧力が依然として価格下落の圧力となると述べています。金利上昇のペースが減速し、打ち止めとなると同時に消費への影響も緩やかになります。

MasterCard Internationalの経済アドバイザー(アジア/太平洋経済)であるユワ・ヘドリック‐ウォン博士(Dr. Yuwa Hedrick-Wong)は「アジアの金融引締めサイクルは最終局面に差し掛かっており、2006年下半期には金利がピークを迎えます。アジア地域の消費は、堅調な外国貿易によって支えられます。中国の経済成長の減速にも関らず、日本の景気回復や米国の持続的な設備投資が外国貿易を活性化するでしょう」と述べています。

また同博士は、「FEDは、2006年中盤に金利の引き上げを停止すると見なされており、これは持続的な設備投資を更に強化します。従って、アジア地域の消費は、安定した外部需要による所得と雇用増加によって支えられます」とも付け加えています。

本レポートは、アジア経済圏内における個人消費支出に関する分析結果を紹介しています。利上げの潜在的影響を一番大きく受けるのはシンガポールとしながらも、シンガポール内の金利上昇が頭打ちを迎えており、今年は緩和されるという見解があることから、消費または設備投資に関して事実上全くリスクがないと分析しています。その他のアジア経済圏における影響も最小限に止まると見られており、特に持続的な景気回復が見られるタイや日本では、金利の上昇が個人消費に及ぼす影響は最も低く、また今後も金利が変わらないと予測されることから、影響もあまりないと見なしています。

アジア地域の限定的な金融引き締め:グローバルなインフレ圧力の抑制

産出ギャップはアジア地域のあらゆるところで縮小しており、高騰する石油価格の影響は、遅れて2006年の様々な製品価格の高騰として顕在化します。これにより短期的には金利への圧力がやや上昇方向にかかり、結果的に多少の金融引き締めがG3経済圏(メキシコ、ヴェネズエラ、コロンビアの3国間の経済統合)で行われる可能性はありますが、引き締めは多くの人々が予測するよりも程度の軽いものになります。

一方で、大きな緩和要因が依然としてインフレ抑制の圧力をかけます。貿易の自由化や、閉鎖的だった市場による世界貿易システムへの参加が、貿易競争を引き続き激化させ、価格決定力、ひいてはインフレを著しく抑圧します。

世界的なインフレ抑制勢力は強まっています。これは中国が莫大な在庫を輸出し、市場のシェア獲得のために価格競争を行い、激しい貿易競争をもたらしているためです。サービス分野も貿易競争にさらされるようになり、インド、中国、東南アジアの高まる競争的優位性を異なるサービス分野に拡大することによって、同分野でのインフレを抑制しています。サービスが先進国の消費者物価指数の70%を占めているため、インフレに対する重要な防止効果になります。

金利政策は金融状況全般の見通しを判断する唯一のツールではありません。為替レート政策と財政政策も大事なツールで、為替レートの強化、ならびに財政再建は財政政策の強化と国内需要の調整に貢献します。

政策金利は、従って2006年上半期にやや緩やかに上昇し、下半期に止まります。借り手と貸し手の相場も後に続きます。しかし、アジア地域で多く見られる金利の上昇は、融資の需要を増加させる傾向があり、それによって預貸率が上昇し、融資や預金金利の最終的な上昇圧力を加えます。これはインドで際立ったリスクになります。

MasterCard INSIGHTSレポートについて

INSIGHTSレポートは、アジア/太平洋地域におけるビジネスダイナミクス、財政政策、規制動向に関する継続的な調査分析です。2004年から発行している26のレポートのテーマには以下のものが含まれます。

  • アジア銀行業界を取り巻く環境の変貌:課題と可能性
  • 21世紀の企業大国:中国ビジネスとインドビジネスのシナジー効果
  • Shocks, Resilience and Consumer Confidence in Asia/Pacific - 2003-2005
  • Can Asia/Pacific Stand Alone Economically

* 英文タイトルのINSIGHTSは英語のみとなります。

※INSIGHTSレポートは、MasterCard MasterIndex and Insightsレポートのホームページhttp://www.mastercard-masterindex.com/index.htmlからご覧になれます。

 

# # #

MasterCard Internationalについて

MasterCard Internationalは、世界中のメンバーのクレジット、預金へのアクセス、eキャッシュ、B2B、そして関連する決済プログラムを支持するリーディング・カンパニーとして、幅広い種類の革新的サービス等グローバルな決済ソリューションを提供しています。MasterCardにより管理される有名且つ幅広く利用可能なカード・ブランドであるMasterCard、Cirrus及びMaestroは、世界210を超える国や地域の金融機関、カスタマー、ビジネスに役立っています。世界中で名誉あるさまざまな広告の賞に輝いたMasterCardのPriceless®広告キャンペーンは、現在世界105カ国、48カ国語で展開され、業界内でも屈指のブランド認知確立に貢献しています。詳細はホームページwww.mastercard.co.jpをご覧下さい。

※MasterCard®はマスターカード・インタナショナル・インクの登録商標です。